実用・知識

迷惑電話の相談先の使い分け:110・#9110・188・銀行・携帯会社

公開日

今すぐ危ない・お金を取られそう・誰かが家に来る、なら110番。被害は出ていないが不安で警察に相談したいなら#9110、契約や請求のトラブルなら188、お金を振り込んだなら振込先の銀行と警察、同じ番号からかかってくるのを止めたいなら携帯会社の着信拒否。相談先は「何が起きたか」で決まります。

この記事では、迷惑電話を受けたあとの状況ごとにどこへ相談するかを1つの表にまとめ、それぞれの窓口の受付時間と、電話する前に手元に用意しておくものを説明します。番号そのものの意味(110・188・#9110などの特番の一覧)は特番の一覧と使い分けで解説しているので、ここでは「どの場面でどこへ」に絞ります。

何が起きたかで相談先が変わる

いまの状況相談先ポイント
これから受け取りに来る・ATMへ行けと言われている・身の危険がある110番警察庁は事件や事故の緊急通報は110番へとしています
お金を振り込んでしまった振込先の銀行と警察振り込んだ元の銀行ではなく「振り込んだ先の口座がある銀行」に連絡
通帳・印鑑・カードを渡した、なくした取引銀行と警察全国銀行協会は、通帳と印鑑のどちらか1つでもなくしたら、ただちに取引銀行へ連絡するよう案内しています
被害はないが、詐欺かもしれない電話が来て不安#9110(警察相談専用電話)緊急でない相談の窓口。かけた場所を管轄する警察本部などの相談窓口につながります
電話で契約させられた・身に覚えのない請求が来た・解約したい188(消費者ホットライン)近くの消費生活センターなどを案内してもらえます
同じ番号から何度もかかってくるのを止めたい携帯会社・固定電話会社の着信拒否サービス携帯なら契約している会社のサービス、固定電話は電話会社のサービス
迷惑電話の防ぎ方・国際電話を止めたいなど、対策の相談でんわんセンター(迷惑電話対策相談センター)総務省が開設した対策の相談窓口
携帯会社・電話会社との契約や料金のトラブル電気通信消費者相談センター(総務省)携帯電話・固定電話・インターネットなど通信サービスの苦情や問い合わせ

いくつも当てはまるなら、表の上の行から先に動いてください。振り込んだお金は、犯人が口座から引き出してしまうと戻りません。金融庁は、振り込め詐欺救済法の支払いについて「犯人が預金口座等からお金を引き出してしまうと支払は受けられません」と説明しています。手続きの流れは振り込んでしまった後:振り込め詐欺救済法で詳しく書いています。

それぞれの窓口の中身

110番:いま起きている危険

警察庁は「事件や事故に関する緊急通報は「110」番に」と案内しています。「警察官がカードを受け取りに行く」「今からATMへ行って」と言われているなど、被害が今まさに起きそうなら迷わず110番です。

#9110:緊急ではないが警察に相談したい

生活の安全にかかわる悩みや困りごとで、緊急でない相談の窓口です。かけた場所を担当する都道府県警察本部などの総合窓口に直接つながり、携帯電話からもかけられます。ただし、ダイヤル回線と一部のIP電話からは使えないため、その場合は各都道府県警察本部の相談窓口の番号にかけます。

金融庁のページでは受付時間を「平日 午前8時30分から午後5時15分(各都道府県警察本部で異なります。)」と紹介しています。土日祝日と夜間は当直や音声案内などで対応しており、近くの警察署でも相談できます。

188:契約・請求・お金のトラブル

消費者ホットライン188は、地方公共団体が設けている身近な消費生活センターや消費生活相談窓口を案内する番号です。消費者庁そのものにつながるわけではありません。相談は無料ですが、窓口につながった時点から通話料がかかります。土日祝日も、施設点検日や年末年始を除いて原則毎日使えます。電話で勧誘されて契約した、未納料金などの請求が来た、といった「契約とお金」の相談はここが入口です。

銀行:振り込んだ・カードや通帳を渡した

全国銀行協会は、振り込め詐欺の被害にあったときは「振り込みを依頼した銀行ではなく、振り込んだ先の口座がある銀行に連絡してください」とし、あわせて必ず警察にも被害を届け出るよう案内しています。金融庁も「警察と振込先の金融機関に連絡してください」としています。振込先の銀行の連絡先は、全国銀行協会のページに銀行ごとの一覧があります。

電話で口座番号や暗証番号を伝えてしまった場合の動き方は電話で個人情報や口座番号を話してしまった後にやることを見てください。

携帯会社:その番号を止めたい

繰り返しかかってくる番号は、契約している電話会社の着信拒否サービスで止められます。たとえばNTTドコモの「迷惑電話ストップサービス」は申し込み不要・月額無料で、指定した番号や最後に着信して通話した番号を最大30件まで登録できます。スマートフォン本体での拒否設定も含めた方法は迷惑電話のブロック方法に、固定電話の場合は固定電話の迷惑電話対策にまとめています。

でんわんセンター:迷惑電話の対策そのものの相談

総務省は2025年(令和7年)6月10日、迷惑電話対策の相談窓口として「でんわんセンター(迷惑電話対策相談センター)」を開設しました。電話番号は03-6162-1111、受付は平日10時〜17時(土日祝・年末年始を除く。開設時の総務省発表)です。迷惑電話対策の相談を受けるほか、固定電話の国際電話の利用休止を受け付ける「国際電話不取扱受付センター」と連携し、国際電話を止めたい人の申し込みを円滑にするとしています。

電気通信消費者相談センター:通信会社との契約トラブル

総務省の電気通信消費者相談センター(03-5253-5900、平日9時30分〜12時・13時〜17時)は、固定電話・携帯電話・インターネットなど通信サービスに関する問い合わせや苦情の窓口です。迷惑電話の「相手」ではなく、自分が契約している通信会社との間の困りごとを相談する場所です。

電話する前に用意するもの

どの窓口でも、最初に「いつ・どの番号から・何と言われたか」を聞かれます。記憶は時間とともに薄れるので、かける前に紙かスマートフォンのメモにまとめておくと、相談が早く進みます。

  1. 着信の日時と相手の電話番号:着信履歴の画面を撮っておく。非通知ならそのことを書く。
  2. 相手の名乗り:会社名・役所名・部署名・名前など、相手が言ったとおりに。
  3. 言われた内容と求められたこと:「未納がある」「口座が犯罪に使われた」「ATMへ行って」など。
  4. こちらが伝えてしまったこと:氏名・住所・生年月日・口座番号・暗証番号・カード番号など。
  5. お金を払った・振り込んだ場合:日時・金額・振込先の銀行名と口座、振込明細書やATMの利用明細。金融庁は、振込明細書をなくしても救済法の申請はできるものの、その場合は振込の内容を金融機関に十分に説明する必要があるとしています。
  6. 届いたSMS・メール・郵便:消さずに残す。画面を撮っておく。

当サイトの被害整理メモは、これらを順番に入力していくと内容に合った相談窓口も表示されます。書き出したものをそのまま相談の電話で読み上げれば、聞き漏れを防げます。

迷ったときの考え方

  • 「今この瞬間に被害が進んでいるか」を最初に考える。進んでいれば110番、お金が動いたなら銀行と警察。
  • 被害は出ていないなら、相手が警察や公的機関を名乗った・脅された、は#9110。契約・請求・解約の話なら188。
  • 相談先を間違えても、窓口で適切なところを案内されることがあります。迷って何もしないより、まず1本かけるほうが大切です。
  • 相談の電話は、自分で調べた公式の番号にかけてください。かかってきた電話の相手が教える「相談窓口」の番号にはかけません。

いまやること

まず電話を切り、かかってきた番号にかけ直さないでください。お金やカードが動いたなら振込先の銀行と警察へ、不安だけなら#9110、契約や請求のことなら188へ。かけてきた番号がどんな相手かは、番号検索でほかの人の口コミを確かめられます。

参考

この記事は2026年9月に、以下の公開情報をもとに書きました。

※受付時間・電話番号・サービス内容は2026年9月に各公式ページで確認したものです。#9110の受付時間は都道府県警察本部ごとに異なります。着信拒否サービスの内容は電話会社ごとに違うため、ドコモ以外は各社の公式案内を確認してください。この記事は相談先の案内であり、個別の法律・金融の判断は各窓口にご相談ください。

この記事に出てくる番号帯

気になる番号は 番号検索 から調べられます。

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