実用・知識

固定電話の迷惑電話対策 70歳以上は番号表示が無料

公開日

結論:自宅の固定電話に知らない番号や「非通知」から電話が来たら、出ないか、出てしまっても用件を聞く前に切ってかまいません。NTT東日本・NTT西日本の固定電話なら、契約者が70歳以上か、70歳以上の方と同居している場合は、相手の番号を表示する「ナンバー・ディスプレイ」と、非通知の電話を断る「ナンバー・リクエスト」が月額・工事費とも無料になります(申込みが必要です)。

この記事では、NTT東西の無料化の対象と申込み方、同じ番号から何度もかかってくる電話を断る「迷惑電話おことわりサービス」の仕組みと料金、ひかり電話を使っている場合の注意点を、NTTや警察庁の公式ページの記載をもとにまとめます。

まずは「犯人と話さない」仕組みを作る

警察庁の特殊詐欺対策ページ(SOS47)は、「特殊詐欺の被害にあわないためには、『犯人と話さないこと』が一番効果的です」と呼びかけています。知らない番号には出ず、非通知の電話はつながる前に断る。そのための道具がナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストです。

  • ナンバー・ディスプレイ:電話に出る前に、かけてきた相手の電話番号が電話機の画面に表示されます。
  • ナンバー・リクエスト:番号を「通知しない」でかけてきた相手に、番号を通知してかけ直すよう自動音声で伝えます。このとき自宅の電話は鳴りません(音声を聞いた相手には通話料がかかります)。

NTT西日本によると、2024年1月1日からナンバー・リクエストはナンバー・ディスプレイを契約している人だけが使えます。警察庁のページでも、ナンバー・リクエストを使いたいときは「①ナンバー・ディスプレイ、②ナンバー・リクエストの2つをそれぞれ」申し込むよう案内しています。

70歳以上は無料:NTT東西の特殊詐欺対策

NTT東日本・NTT西日本は特殊詐欺対策として、2023年からナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストの料金を条件付きで無料にしています(2023年3月22日のNTT東西の発表)。

項目内容
対象70歳以上の契約者、または70歳以上の方と同居している契約者の回線
無料になるものナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストの月額利用料・工事費
対象回線加入電話・加入電話・ライトプラン〔住宅用〕、INSネット64・INSネット64・ライト〔住宅用〕、ひかり電話・ひかり電話ネクスト〔住宅用〕、光回線電話〔住宅用〕、ワイヤレス固定電話〔住宅用〕など
対象外申込みをしていない回線、事務用・法人名義の回線、ひかり電話A(エース)・オフィスタイプ・オフィスA(エース)

参考までに、NTT東日本の通常料金はナンバー・ディスプレイが月額440円(加入電話・ひかり電話など。INSネットは660円)、ナンバー・リクエストが月額220円で、ホームページから申し込んだ場合の工事費は基本工事費2,200円と交換機工事費1,100円です。条件に合えばこれらがかかりません。

注意点は次のとおりです。

  • 自動では無料になりません。自分で申し込む必要があります。すでにナンバー・ディスプレイを使っている人も、申し込めば無料の対象になります。NTT東日本では、申し出た翌月分以降の月額利用料が無料になります。
  • 年齢や同居を確認するための書面の提出を求められることがあります。
  • 番号を表示するには、ナンバー・ディスプレイに対応した電話機やアダプターが必要です。

申込み方法

  • NTT東日本:特殊詐欺対策ダイヤル 0120-722-455(午前9時~午後5時、土日・年末年始を除く)、またはNTT東日本の特殊詐欺対策ページからWeb申込み
  • NTT西日本:特殊詐欺対策ダイヤル 0120-931-965(午前9時~午後5時、土日・年末年始12月29日~1月3日を除く)、またはNTT西日本の特殊詐欺対策ページからWeb申込み

電話で申し込むときは、請求書や公式サイトで番号を自分で確かめてからかけてください。「NTTの者ですが、無料にする手続きを代わりにします」という電話がかかってきても、その電話では手続きを進めず、自分で調べた窓口にかけ直すと安心です。

同じ番号から何度も来るなら「迷惑電話おことわりサービス」

迷惑電話を受けた直後に、電話機で登録操作をすると、次から同じ番号からの電話に「この電話はお受けできません。ご了承ください」と自動で応答してくれる有料サービスです。NTT東日本は、同じ番号から繰り返しかかってくる迷惑電話に向いたサービスとして案内しています。

  • 登録のしかた(NTT西日本の加入電話の例):迷惑電話を受けたらいったん切り、受話器を上げて「144」、案内の後に「2」を押します。「登録完了しました」と流れれば完了です。
  • 料金(加入電話・INSネット、住宅用):最大6件まで登録できる「おことわりサービス6」が月額660円、最大30件の「おことわりサービス30」が月額770円、工事費は3,300円です(NTT東日本・NTT西日本とも同じ)。
  • ひかり電話:NTT東日本のひかり電話にも同じ名前のサービスがあり、登録できるのは最大30件で、月額220円です。NTT西日本のひかり電話を使っている場合は、NTT西日本の公式サイトで料金と登録件数を確かめてください。

知っておきたい限界もあります。

  • 番号が通知されない電話(一部の携帯電話会社・IP電話会社を経由する通話や、一部を除く国際電話など)は登録できません。非通知の電話への対策はナンバー・リクエストが担当です。
  • NTT東日本のひかり電話では、相手が「0120」など契約の番号とは違う番号を通知してくる場合、断れないことがあります。
  • 登録した相手の電話番号は、この機能では確認できません。まちがえて登録すると、その相手からの電話も受けられなくなります。
  • 番号を次々に変えてかけてくる相手には効果が限られます。

ひかり電話・光コラボを使っている場合

NTT東西のひかり電話(住宅用)も、70歳以上の無料化の対象です。ただし、NTT以外の会社が提供する光回線(いわゆる「光コラボ」)の電話を使っている場合、ナンバー・ディスプレイに当たるサービスの無料化については、その会社に問い合わせるようNTT東日本が案内しています。請求書を見て、電話の契約先がどこかを確かめてから申し込みましょう。

あわせて検討したい対策

  • 国際電話の休止:総務省は、海外と通話しない人に国際電話の着信を休止するよう呼びかけています。「03」や「06」などで始まる10桁の固定電話が対象で、国際電話不取扱受付センター(0120-210-364・無料)かWebで申し込めます。申込みの手数料はかかりません(郵送で申し込む場合の郵送料は自己負担)。
  • 録音・AI解析で知らせるサービス:NTT東西の「特殊詐欺対策サービス」は、通話を録音して通話中に解析し、詐欺の疑いがあると登録した家族などに知らせます。福祉割引が適用される人を対象にした無料の申込み受付は2026年9月30日で締め切られました(この記事を書いた2026年9月末時点)。今の料金や受付の状況は、NTT東日本・NTT西日本の特殊詐欺対策のページで確かめてください。
  • 防犯機能付き電話:警察庁は、着信前に警告メッセージを流したり通話を自動で録音したりする電話機も勧めています。自治体によっては購入の補助があります。ナンバー・ディスプレイと組み合わせて使う機種もあります。機器の選び方は迷惑電話防止装置の選び方で紹介しています。
  • 電話番号の変更:特殊詐欺の被害を受けた、または受けるおそれがある場合は、申し出ればNTT東西の電話番号変更の工事費が無料になります。

家族で話し合っておきたいことは高齢の家族を電話詐欺から守るには、スマホも含めた着信拒否の設定は迷惑電話をブロックする方法にまとめています。

今すぐできること

  1. 知らない番号や非通知の電話には出ない。出てしまっても、お金や個人情報の話になったらすぐ切る。
  2. かけ直すときは、着信履歴の番号ではなく、請求書や公式サイトで自分で調べた番号にかける。
  3. 70歳以上の家族がいるなら、ナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストの無料化を申し込む(NTT東日本 0120-722-455/NTT西日本 0120-931-965)。
  4. 表示された番号が気になったら、当サイトの番号検索で口コミを確かめる。
  5. 不安なときは警察相談専用電話「#9110」、消費者ホットライン「188」、迷惑電話の相談は総務省の事業「でんわんセンター」(03-6162-1111・平日10時~17時)へ。

参考

この記事は2026年9月に、以下の公開情報をもとに書きました。

※料金はすべて税込で、2026年9月時点の各社公式ページの記載です。ナンバー・ディスプレイの通常料金とひかり電話の迷惑電話おことわりサービスの料金はNTT東日本のもので、NTT西日本の料金は各社のページで確認してください。光コラボなどNTT東西以外の会社と契約している電話は、条件や料金が違うことがあります。特殊詐欺対策サービスの無料化は申込受付が2026年9月30日までで、受付期間中でも対象人数に達すると締め切られます。

この記事に出てくる番号帯

気になる番号は 番号検索 から調べられます。

← コラム一覧へ戻る