コラム

機種変更・乗り換え・番号変更で困らない引き継ぎ

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結論: 機種を変えても、携帯会社を変えても(MNP)、電話番号はそのまま使えます。困るのは番号そのものより、番号につながっている物です。eSIMの移し替え、キャリアメール、LINE、SMSで本人確認するサービスは、手順や順番をまちがえると使えなくなることがあります。この記事では「番号を変えずに機種・会社を変える時」と「番号を変える時」に分けて、何をどの順で引き継ぐかを公式の案内をもとにまとめます。

電話番号は「端末」ではなく「契約」についている

電話番号は、スマホ本体ではなく携帯会社との契約(SIMカードやeSIM)についています。そのため、同じ会社で機種だけ変える時は、SIMを新しい機種に入れ替えるか、eSIMを移せば番号は変わりません。番号の種類や割り当ての全体像は電話番号のしくみで説明しています。

ケース1:同じ会社で機種だけ変える

SIMカードの場合

今のSIMカードを新しい機種に差し替えれば、同じ番号で使えます。SIMを入れ替えられない事情がある時は、契約先の携帯会社に相談します。

eSIMの場合(iPhoneの例)

iPhoneどうしなら「eSIMクイック転送」で、以前のiPhoneから新しいiPhoneへeSIMを移せます。Appleのサポートでは、次の条件を挙げています。

  • 両方のiPhoneで同じApple Accountにサインインしている
  • 以前のiPhoneをパスコードでロック解除している
  • 2台を近くに置き、Bluetoothをオンにしている
  • 両方にiOS 18.4以降が入っている

大事なのは、「新しいiPhoneのモバイル通信プランがアクティベートされると、以前使っていたSIMが無効になります」という点です。移した瞬間に、古いiPhoneではその番号の電話もSMSも受けられなくなります。古いiPhoneでしかできない作業(後で説明するLINEの引き継ぎなど)は、順番に気をつけてください。うまくいかない時は、Appleも「通信事業者にお問い合わせください」と案内しています。

ケース2:番号はそのまま、携帯会社を変える(MNP)

総務省は、MNPを「携帯電話・PHSの利用者が携帯会社を変更した場合に、電話番号はそのままで変更後の携帯会社のサービスを利用できる仕組み」と説明しています。手続きには2つの方式があります。

方式流れ
ワンストップ方式(2023年5月24日から)新しい携帯会社のサイトで申し込む → 今の携帯会社のサイトに自動で移り、解約の説明を受ける → 新しい会社のサイトに戻って契約。回線が切り替わると、元の会社との契約は自動で解約
ツーストップ方式今の携帯会社から「MNP予約番号」を受け取る → それを持って新しい会社に申し込む

MNPの手数料は、2021年4月1日のガイドライン改正で原則無料になりました。手続きの細かい流れと費用は番号ポータビリティ(MNP)の手続き・費用・注意点にまとめています。

番号は移っても、移らない物がある

MNPは「元の会社を解約して、新しい会社と新規契約する」手続きです。総務省は注意点として次を挙げています。

  • 今の会社の料金プランや割引サービスは、解約とともに終わる
  • 「コンテンツプロバイダーが提供しているコンテンツや電子マネー等は引継ぎできない場合があります」
  • 今の端末をそのまま使うなら、新しい会社の周波数に対応している必要がある

キャリアメールは「持ち運び」の申し込みが必要

携帯会社のメールアドレスは、解約するとそのままでは使えなくなります。たとえばNTTドコモの「ドコモメール持ち運び」は、解約後もドコモメールを使い続けられる有料サービス(月額330円・税込)で、申し込みは「ドコモ回線の解約日から31日以内」です。ほかの会社にも同じようなサービスがあるかは、契約先の案内で確かめてください。キャリアメールを銀行や通販の登録に使っている人は、乗り換え前に登録先のメールアドレスを見直しておくと安全です。

LINEの引き継ぎ:番号が同じでも変わっても順番が大事

LINEの公式ガイドでは、旧端末が手元にあれば、旧端末にQRコードを出して新端末で読み取る「かんたん引き継ぎQRコード」をすすめています。トーク履歴は「異なるOS間の引き継ぎや、バックアップを行わない場合でも直近14日間のトーク履歴を復元できます」。それより前の履歴を残すには、同じOS間(iPhoneからiPhoneなど)の引き継ぎで、事前にバックアップをとっておく必要があります。旧端末が壊れた時のために、バックアップ用の6桁のPINコードも設定しておくと安心です。

番号が変わる場合については、「アカウント引き継ぎ後、LINEの設定画面から新しい電話番号に変更する必要があります」と案内しています。番号の変更では、新しい番号に届いたSMSの認証番号を入力します。

さらに、LINEは「1つの電話番号で、複数のアカウントを作成できない仕様」で、同じ電話番号を別のアカウントに登録すると、元のアカウントからその登録が外れます。登録情報が1つも残らないとアカウントそのものが使えなくなり、友だちやトーク履歴は復元できません。番号を変えたのにLINEの登録を古い番号のままにしておくと、その古い番号が後で別の人に使われた時に、自分のアカウントに影響が出るおそれがあります。番号を変えたら、早めにLINEの電話番号も変えておきましょう。

ケース3:電話番号そのものを変える

番号を変える手続きと費用は、携帯各社・固定電話ごとに電話番号を変える方法と費用で整理しています。ここでは「変えた後に困らない順番」だけを書きます。

古い番号は、いずれ別の人に割り当てられる

総務省の審査基準では、携帯会社などが番号を使い終えた後の扱いについて、番号の「再利用に努める」ことと、「解約保留期間」を利用者の利便を踏まえて適切に設定することを求めています。つまり、解約した番号は一定の期間をおいて、別の人の番号になりえます。

そうなると、古い番号を登録したままのサービスでは、SMSの認証コードや連絡が、新しくその番号を持った人に届くおそれがあります。逆に、自分の新しい番号に前の持ち主あての電話が来ることもあります(前の持ち主あての電話が来る理由)。

変える前にやること(チェック表)

引き継ぐ物やることタイミング
SMSで本人確認するサービス(銀行・カード・通販・SNSなど)登録している電話番号を新しい番号に変える古い番号でSMSが受けられるうちに
LINEアカウントを引き継ぎ、設定から新しい番号に変える引き継ぎ後すぐ
キャリアメール登録先のメールアドレスを変えるか、持ち運びサービスを申し込む解約前(ドコモは解約日から31日以内)
電子マネー・コンテンツ引き継げるか、各サービスの案内で確かめる解約・乗り換えの前
家族・職場・病院・学校など新しい番号を知らせる切り替えた日

引き継ぎの時期に気をつけたい電話・SMS

機種変更や乗り換えの前後は、携帯会社やサービスからの案内SMSが増える時期です。その中に、頼んでいないのに届く認証コードが混ざっていたら注意してください。見分け方は頼んでいないSMS認証コードが届いたらで説明しています。また、本人になりすまして番号を別のSIMに移させる「SIMスワップ」の手口もあります(SIMスワップ詐欺とは)。

  1. 認証コードは、誰に聞かれても電話口で読み上げない。
  2. 「機種変更の手続きが必要」「回線が止まる」という電話やSMSが来たら、その番号やリンクではなく、契約先の公式アプリや公式サイトで自分の契約状態を確かめる。
  3. 急に圏外になった、身に覚えのない手続きの通知が来た時は、すぐ契約先の携帯会社の公式窓口に連絡する。
  4. 知らない番号からの着信は、番号検索で番号の種類(携帯の090など)や口コミを確かめてから対応を決める。

参考

この記事は2026年10月に、以下の公開情報をもとに書きました。

※手順・料金・期限は2026年10月時点の各公式ページの記載です。eSIMの移し方はiPhoneの例で、Androidや携帯会社によって手順が異なります。キャリアメールの持ち運びはドコモの例で、他社の条件は各社の案内を確かめてください。

この記事に出てくる番号帯

気になる番号は 番号検索 から調べられます。

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