この記事でお話しするSIMスワップ詐欺は、2010年代から世界的に問題となっている詐欺手口です。特に日本でも2020年代に入り、被害報告が増加していると言われています。
SIMスワップ詐欺とは
SIMスワップ(SIM Swap)詐欺とは、あなたの電話番号を犯人の別のスマートフォンに移し替える詐欺のことです。携帯電話会社の契約者本人になりすまし、カスタマーサービスに電話や店舗で来店して、あなたのSIMカードを新しいものに交換させるという手口だと言われています。
一度電話番号が別のSIMに移されてしまうと、あなたの元のスマートフォンは通信ができなくなります。その間に犯人があなたのSNSアカウントやネットバンキング、仮想通貨などにアクセスし、認証コード(SMS)を受け取って不正ログインするという流れが一般的です。
SIMスワップ詐欺が急増した背景
このような詐欺が増加した背景には、いくつかの要因があると考えられています。
SMS認証の普及(2010年代)
2010年代を通じて、オンラインサービスの二段階認証としてSMS(ショートメール)による認証コードの送信が一般的になりました。銀行やSNS、仮想通貨取引所なども次々とSMS認証を導入し、電話番号が本人確認の重要な要素となったとされています。
個人情報の流出(2010年代後半~2020年代)
大規模なデータベース侵害により、個人情報(名前、電話番号、住所など)が闇サイトで売買されるようになりました。詳細な年代は不明ですが、2015年以降大規模な情報流出事件が相次いだと言われています。犯人がすでにあなたの個人情報を持っている場合、携帯電話会社への問い合わせがより容易になります。
海外での事例の増加(2016年~2018年)
米国ではFBI(連邦捜査局)が2016年から2018年にかけてSIMスワップ詐欺の警告を繰り返し発表し、被害が急増していることを明らかにしたとされています。日本でも2020年代に同様の被害報告が増えるようになりました。
SIMスワップ詐欺の典型的な流れ
一般的なSIMスワップ詐欺は以下のような流れで実行されると言われています。
1. 犯人が個人情報(氏名、生年月日、電話番号など)を入手
2. 携帯電話会社に電話または来店し、契約者本人になりすまし「SIMカードを紛失した」「新しい端末に機種変更したい」などと嘘をつく
3. カスタマーサービスの本人確認を通過(すでに流出した情報を活用)
4. 犯人のSIMカードに電話番号を移し替えさせる
5. 被害者は通信不可になり、対応できないまま犯人がSMS認証を受け取る
6. SNS、ネットバンク、仮想通貨取引所などへ不正ログイン
7. 資金や暗号資産の窃取
被害事例
海外ではこの詐欺による被害が深刻です。米国の仮想通貨投資家が2018年前後に数百万ドルの被害を被った事例があると言われています。詳細な年代は不明ですが、2018年~2019年は特にSIMスワップによる仮想通貨盗難が話題となったとされています。
日本では被害報告が相対的に少ないとされていますが、2020年代に入り関連するニュースが増加しており、警察庁や各携帯電話会社も注意喚起を行っています。
自分を守るための対策
携帯電話会社への連絡制限
ほとんどの携帯電話会社では「SIMロック解除手数料の強化」や「本人確認の厳格化」を2020年代に強化しているとされています。NTTドコモ、au、SoftBankなどは2021年以降、SIM交換時の本人確認をより厳しくしたと言われています。
強力なパスワード設定
SNSやネットバンキングのパスワードを複雑にしておくことが重要です。
二段階認証の確認
SMS認証だけでなく、認証アプリ(Google Authenticator、Microsoft Authenticatorなど)を活用することで、より強固な認証が可能だと言われています。
個人情報の管理
流出を完全に防ぐことは難しいですが、公開情報を最小限に抑えることが大切です。
定期的な確認
携帯電話が急に圏外になった場合は、すぐに携帯電話会社に連絡することが重要です。
まとめ
SIMスワップ詐欺は2010年代から世界的に増加し、2020年代では日本でも認識が高まっているサイバー犯罪です。電話番号が個人認証の要素として重要化する一方で、それが悪用される新たな脅威となってしまいました。個人情報流出の時代において、SMS認証だけに頼らない多層的なセキュリティが求められていると言えるでしょう。
不審な電話は取らない、携帯電話会社への問い合わせには正規の連絡方法を使うなど、日々の小さな注意が重要です。怪しい電話や身に覚えのないSMS認証コードを受け取った場合は、すぐに各社のカスタマーサービスに連絡しましょう。
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