電話の歴史

電話の発明と日本への伝来:1876年から今の番号まで

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結論: 電話は1876年にアメリカのグラハム・ベルが特許を取り、翌1877年には日本に電話機が渡ってきました。日本で電話の交換業務が始まったのは1890(明治23)年12月16日、東京と横浜で、加入者は東京155・横浜42でした。この記事では、NTTの年表と米国議会図書館の資料で確かめられる事実だけで、発明から日本の電話の始まりまでを整理し、そこから2026年の今までに「電話番号の調べ方」と「固定電話の回線」がどう変わったかを、知らない番号への向き合い方につなげて説明します。

年表:発明から日本の電話の始まりまで

年出来事
1876年3月7日ベルが米国特許第174,465号を取得
1876年3月10日ベルが装置を使って助手ワトソンに「Mr. Watson, come here. I want to see you.」と呼びかける
1877(明治10)年日本に電話機が渡来
1878(明治11)年6月電信局製機所が2台の電話機を完成。日本最初の国産電話機
1888年米国の最高裁判所が、エリシャ・グレイの主張に対するベルの特許の優先を認める判決
1889(明治22)年1月東京〜熱海間で公衆用市外通話の商用試験開始
1890(明治23)年10月9日初めての電話番号簿「電話加入者人名表」発行
1890(明治23)年12月16日東京・横浜で電話交換業務を開始(加入者 東京155・横浜42、電話所16)
1893(明治26)年3月25日大阪・神戸の電話開通(加入者 大阪141・神戸74)
1899(明治32)年2月1日東京〜大阪間で長距離市外通話開始
1900(明治33)年9月11日新橋・上野の停車場構内に「自働電話」(公衆電話)登場

ベルの特許と「最初の通話」

米国議会図書館の資料によると、アレクサンダー・グラハム・ベルは1876年3月7日、米国特許庁から特許第174,465号を受けました。その3日後の3月10日、ベルは助手のトーマス・ワトソンに向けて「Mr. Watson, come here. I want to see you.(ワトソン君、来てくれ。用がある)」と、自分の装置を使って呼びかけました。電話の歴史で最もよく知られた通話です。

電話の発明をめぐっては、同じころ同じ分野で研究していたエリシャ・グレイとの間で、どちらが先かの争いが起きました。同じ資料は、1888年に米国の最高裁判所が「グレイの主張に対するベルの特許の優先」を認める判決を出したと記しています。発明から12年かけて、法律の上での決着がついたことになります。

1年後には日本へ:最初の国産電話機

NTT東日本の資料は、日本に電話機が渡ってきたのは「ベルの発明からわずか1年後の1877(明治10)年」だと書いています。輸入されたベルの電話機はすぐに工部省で通話実験に使われ、電信局製機所はこれをもとにした模造に取りかかりました。そして1878(明治11)年6月に2台の電話機を完成させ、これが「わが国最初の国産電話機」になりました。

ただし、電話機があることと、電話のサービスがあることは別です。だれとでも話せるようにするには、たくさんの電話をつなぎ替える「交換」の仕組みが要ります。それが日本で始まるのは、さらに12年後のことでした。

1890年12月16日、東京・横浜で交換業務が始まる

NTT東日本の年表によると、1890(明治23)年12月16日、東京と横浜で電話交換業務が始まりました。これが「日本の電話創業」です。そのときの数字は次のとおりです。

  • 加入者:東京155、横浜42
  • 電話所(公衆電話):16
  • 設備:単線式単式交換機、ガワーベル電話機

開業の前、同じ年の10月9日には、初めての電話番号簿「電話加入者人名表」が発行されています。日本の電話は、始まりの時点から「番号で相手を探す」仕組みと一緒でした。東京と横浜はいまも市外局番がそれぞれ03と045の地域で、全国の局番の一覧は電話番号の市外局番一覧と地域の調べ方にまとめています。

その後、1893年に大阪・神戸、1899年に東京〜大阪間の長距離通話と、電話は少しずつ広がりました。年表には、1893年ごろ「モシモシ」という言葉がはやったことも記されています。1900年には新橋・上野の停車場に「自働電話」が置かれ、これが1925年に「公衆電話」と名前を変えました。今の公衆電話の使い方は公衆電話の使い方と災害時の無料化で説明しています。

交換手から自動へ、そして3桁の番号

最初の電話は、交換手がつなぐ方式でした。年表では、日本初の自動交換方式(ストロージャ式)が1926年1月20日に東京中央電話局京橋分局で採用され、全国の電話のダイヤル自動化が100%に達したのは1979年3月14日です。手でつなぐ時代から全国で自動になるまで、半世紀以上かかっています。

短い番号のサービスも同じころに始まりました。1926年に番号案内「100番」、火災報知「112番」などが始まり、1927年10月1日に火災報知は「119番」に変わりました。警察への通報用の「110番」ができたのは1948年10月1日です。110・119などの3桁番号の今の一覧は1XY番号(3桁の特番)、正しいかけ方は110・119・118・117の違いと正しいかけ方にあります。

2026年の今:電話帳と104が終わり、固定電話は光へ

1890年の「電話加入者人名表」に始まる紙の電話帳と、番号案内(104番)にも区切りが来ました。NTT東日本・西日本は2024年7月19日、電話帳(タウンページ等)を2026年3月31日に、番号案内(104番)を2026年3月31日23時59分に終えると発表しました。理由として、スマートフォンの普及などで「電話番号検索方法が多様化」し、番号案内の利用数も「大幅に減少」したことを挙げています。

固定電話そのものも変わりつつあります。総務省の令和7年通信利用動向調査(令和7年8月末時点)では、固定電話の世帯保有率は53.6%で、平成28年の72.2%から下がっています。NTT西日本は、メタル設備を使った加入電話について「2035年頃までに、光回線/モバイル回線を用いたサービスへの移行を段階的に実施」すると案内しています。ひかり電話と昔からの加入電話の違いはひかり電話と加入電話の違いにまとめています。

知らない番号からかかってきたら

電話番号簿の時代は、番号から相手の名前を引くことができました。今はその電話帳も104もありません。知らない番号から電話が来たときは、次の順で確かめてください。

  1. すぐに折り返さない。留守番電話にメッセージが残っていれば、先にそれを聞く。
  2. 番号の頭の数字(03・045などの市外局番、0120、050、090など)で、どんな種類の番号かを見る。
  3. 番号検索で、その番号の口コミや公開情報を確かめる。
  4. 会社や役所を名乗る電話は、いったん切って、公式サイトなど自分で調べた番号にかけ直す。
  5. お金や個人情報の話が出たら、消費者ホットライン188、詐欺の疑いがあれば警察相談専用電話 #9110 に相談する。急ぐ危険があるときは110番へ。

参考

この記事は2026年10月に、以下の公開情報をもとに書きました。

※日本の電話の歴史の年月日・加入者数は、NTT東日本「電信電話のあゆみ」の年表の記載によります。ベルの特許と最高裁判決は米国議会図書館の資料によります。固定電話の保有率は令和7年8月末時点、回線の移行時期は2026年10月時点のNTT西日本の案内です。

この記事に出てくる番号帯

気になる番号は 番号検索 から調べられます。

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