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0120と0570、企業はどちらを選ぶ?費用と判断の目安

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お客さま窓口の番号を「0120(フリーダイヤル)」にするか「0570(ナビダイヤル)」にするかは、通話料を会社が払うか、かけてくる人が払うかの選択です。この記事では、総務省の番号の決まりと、両サービスを提供するNTTドコモビジネスの公表料金(2026年10月時点)をもとに、月の費用の試算、選ぶときの判断材料、申し込みの流れ、そして2026年10月1日のナビダイヤル通話料の改定までをまとめます。0120・0570から電話がかかってきた側として知っておきたいことも最後に整理しました。

3つの番号の違い:誰が通話料を払うか

総務省の説明では、「0120」「0800」は料金着信払い(フリーフォン)用の番号で、通話料は電話を受ける側が払います。0120は全部で10桁、0800は11桁です。「0570」は「統一番号」で、ナビダイヤルはNTTグループで使われているサービス名です。ナビダイヤルは全国共通の「0570+6桁」から、会社があらかじめ指定した電話番号へつなぐ仕組みで、通話料はかけた人の負担です。

番号総務省の区分通話料を払う人桁数
0120着信課金受ける会社10桁
0800着信課金受ける会社11桁
0570統一番号かけた人10桁

0120と0800は呼び方が違うだけで、どちらも「かける人は無料」の番号です。KDDIも「0120または0800で始まる電話番号を使用した、通話料金着信払いサービス」としてフリーコールを提供しています。3つの番号の違いを利用者の目線で知りたい方は0120・0800・0570の違いもあわせてご覧ください。

料金を並べて比べる(NTTドコモビジネスの公表料金)

以下は、NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)が公式サイトに載せている、一般回線で契約する場合の主な料金です(税込)。オプション機能の料金は別にかかります。

項目フリーダイヤル(0120)ナビダイヤル(0570)
月額の基本料番号ごとに2,200円、または契約回線数ごとに1,100円(どちらかを選ぶ)番号ごとに11,000円+契約回線数ごとに1,100円
工事費(番号の設定)番号ごとに1,540円番号ごとに1,540円
固定電話からの通話料9.35円/180秒(会社が払う)9.35円/180秒(かけた人が払う)
携帯電話からの通話料11円/20秒(会社が払う)22円/30秒(かけた人が払う)
公衆電話からの通話料33円/60秒(会社が払う)10円/40秒(かけた人が払う)

フリーダイヤルの基本料は2つのプランから選びます。NTTドコモビジネスは「3回線以上のご契約企業様は、番号ごとに2,200円がお得」と案内しています。フリーダイヤルの工事費は2025年10月1日の申込分から、1,100円から1,540円に改定されました。フリーダイヤルの通話料は2023年11月から、距離や時間帯で変わる料金をやめて全国一律になっています。このほか、どちらの番号でも番号ごとに「ユニバーサルサービス料」と「電話リレーサービス料」が請求されます。

2026年10月1日、ナビダイヤルの携帯からの通話料が上がりました

NTTドコモビジネスは2026年2月10日に、ナビダイヤルの携帯電話から発信したときの通話料を改定すると発表しました。2026年10月1日から、11円/20秒(1分あたり33円)が22円/30秒(1分あたり44円)になっています。理由として「物価上昇や人件費高騰」を挙げています。固定電話からの料金は変わりません。また、改定後は30秒ごとの課金なので、30秒に満たない短い通話でも22円かかります。

ナビダイヤルは携帯電話会社の「通話料定額プラン」(かけ放題)の対象外です。会社の案内文やWebサイトに改定前の料金(20秒ごとに11円など)が残っていないか、0570を使っている会社は確認しておくと、問い合わせやクレームを減らせます。ナビダイヤルの料金の仕組みは0570ナビダイヤルの料金の仕組みと注意点でも詳しく説明しています。

月の費用を試算してみる

公表料金をもとに、1件3分(180秒)の電話が月に1,000件来る窓口で計算してみます。オプション料・ユニバーサルサービス料などは入れていない、あくまで目安です。

かけてくる人の電話フリーダイヤル:会社の通話料ナビダイヤル:かけた人の通話料(1件)
全員が固定電話9.35円×1,000件=9,350円9.35円
全員が携帯電話11円×9回(20秒×9)×1,000件=99,000円22円×6回(30秒×6)=132円

基本料は、フリーダイヤルを1番号で契約すると月2,200円、ナビダイヤルを1番号・1回線で契約すると月12,100円(11,000円+1,100円)です。かけてくる人の多くが携帯電話の場合、フリーダイヤルでは通話料のほとんどが携帯からの着信分になります。逆にナビダイヤルでは会社の負担は基本料が中心ですが、お客さまは1件3分で132円を払うことになります。

試算から分かるのは、「費用が安いのはどちらか」は件数・通話時間・携帯の割合で大きく変わるということです。今の窓口の着信件数と平均通話時間が分かれば、同じ計算で自社の数字に置き換えられます。NTTドコモビジネスの公式サイトには概算見積りツールもあります。

どちらを選ぶか:判断の目安

1. その電話は誰のための窓口か

注文・申し込み・資料請求のように、かけてもらうほど会社の利益になる窓口は、かける人の負担がない0120・0800が向いています。NTTドコモビジネスは、フリーダイヤルを「1985年のサービス開始以来」の歴史があり、認知度は90.5%と紹介しています。一方、問い合わせ件数をある程度抑えたい窓口や、全国の拠点を1つの番号にまとめることが主な目的の窓口では、ナビダイヤルが選ばれます。NTTドコモビジネスもナビダイヤルの用途として「電話はたくさん受けたいけど通話料金は発信者負担にしたい」という要望を挙げています。

2. 待ち時間の料金を誰が負担するか

ナビダイヤルでは、ナビダイヤル側が流すガイダンスの間は通話料がかかりませんが、会社側の装置やサービスが流すガイダンスの間は通話料がかかります(NTTドコモビジネスのよくある質問)。自動音声で長く待たせる窓口をナビダイヤルにすると、待っている時間もお客さまの負担になります。混み合う窓口ほど、待ち時間を短くする工夫か、かける人の負担がない番号を検討する価値があります。ナビダイヤルには、通話料の目安を最初に知らせる「事前料金通知ガイダンス」という無料のオプションもあります。

3. 0120は番号の空きが少ない、0800は余裕がある

総務省が公表している番号の指定状況を数えると、0120は「0120-DEF-×××」の1,000区分のうち、令和6年6月1日現在で空きは8区分だけでした(指定先はNTTコミュニケーションズ929区分、ソフトバンク31区分、KDDI22区分など)。0800は1,000区分のうち空きが945区分(令和7年12月1日現在)、0570は1,000区分のうち空きが894区分(令和8年5月1日現在)です。覚えやすい語呂合わせの0120番号は取りにくいことがあり、その場合は同じく無料の0800も候補になります。NTTドコモビジネスのWeb申込では、こちらから提示する10番号から選ぶ形で、すでに使われている番号や間違い電話が多そうな番号は除かれます。

4. 両方を使い分ける・併記する

同じ電話番号(回線)に、フリーダイヤルとナビダイヤルの両方を契約できます(ナビダイヤルの「物理番号着信拒否」を使う場合は同じ番号では契約できません)。注文は0120、サポートは0570というように窓口ごとに分ける方法があります。また、どちらも海外からはつながりません。海外のお客さまがいる会社は、通常の固定電話番号もあわせて載せておく必要があります。

申し込みから開通まで

  1. 料金・機能を確認する:基本料のプラン、必要なオプション(時間外案内、受付先の振り分けなど)を決めます。
  2. 番号を決める:番号を決め、工事日を調整して契約します。
  3. 開通:NTTドコモビジネスは、どちらも通常は申し込みから5営業日(土日祝日・年末年始を除く)で使えると案内しています。工事は会社の設備内で行うので、訪問はありません。

契約するときに知っておきたい決まりもあります(いずれもNTTドコモビジネスのよくある質問から)。

  • フリーダイヤルを携帯電話に直接つなぐ契約はできません。契約した回線から携帯電話へ転送することはできます。
  • 携帯電話からの着信を受けるには設定の変更が必要で、設定費がかかります。
  • 番号の譲渡はできません。解約すると同じ番号は二度と使えず、再契約は新しい番号になります。
  • フリーダイヤルの解約後は、別の連絡先を案内するガイダンスを無料でおおむね1年間流せます。
  • 臨時窓口など短期間の契約もでき、基本料・オプション料は日割りになります。
  • 回線を別の電話会社に替えるときは、移った先でも契約できるかを事前に確認します。できない場合は解約になります。

電話を受けた人・かける人として知っておきたいこと

0120・0800からの着信は、かけ直しても通話料はかかりません。ただし、「無料の番号だから本物の会社」とは言えません。知らない0120から電話が来たときの確かめ方は0120からの詐欺電話の見分け方にまとめています。

0570にかけるときは、携帯電話からだと2026年10月から1分あたり44円かかり、かけ放題の対象外です。会社が通常の番号や0120を別に用意していることもあるので、かける前に公式サイトを確認しましょう。方法は0570を無料でかける方法で紹介しています。

よくある質問

Q. フリーダイヤルとナビダイヤル、初期費用はどれくらい違いますか?

NTTドコモビジネスの番号の設定工事費は、どちらも番号ごとに1,540円(税込)です。差が大きいのは月額の基本料で、フリーダイヤルは番号ごとに2,200円(または回線ごとに1,100円)、ナビダイヤルは番号ごとに11,000円(一般回線で契約する場合は、これに契約回線数ごとの1,100円が加わります)です。

Q. 0800は0120より劣りますか?

総務省の区分ではどちらも同じ着信課金用の番号で、かける人の通話料はかかりません。違いは桁数(0120は10桁、0800は11桁)と番号の空き具合です。

Q. ナビダイヤルの料金改定で、会社側の料金も変わりましたか?

2026年10月1日の改定の対象は、携帯電話(衛星電話などを含む)から発信したときの通話料です。通話料はかけた人が払うので、影響を受けるのは主にお客さま側です。

まとめ:費用と、かける人の負担の両方で選ぶ

0120・0800は会社が通話料を払い、0570はかけた人が払います。携帯からかける人が多い窓口では、フリーダイヤルなら会社の通話料が増え、ナビダイヤルならお客さまの負担が大きくなります(2026年10月から携帯は1分44円)。窓口の目的、件数、通話時間、待ち時間を数字にしてから選ぶのがおすすめです。料金は改定されることがあるので、契約前に電話会社の最新の料金ページで確認してください。

知らない0120・0570・0800から電話が来て、どこの番号か気になるときは、番号検索で口コミや番号の種類を確かめてから、かけ直すかどうかを決めてください。

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参考

この記事は2026年10月に、以下の公開情報をもとに書きました。

※料金はNTTドコモビジネスの公式サイトに2026年10月時点で載っている、一般回線で契約する場合の税込の額です。KDDI・ソフトバンクなど他社の料金は異なります。試算はオプション料・ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料を含まない目安です。番号の空き区分の数は、総務省の指定状況の表(表ごとに時点が異なります)を当サイトで数えたもので、区分の中の個々の番号がすべて使われているという意味ではありません。

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