通話料を払うのは、原則としてかけた側です
電話の通話料は、かけた側(発信者)が払うのが原則です。これを発信課金といいます。かかってきた電話に出るだけなら、受けた側に通話料はかかりません。
この原則を逆にしたのが着信課金で、代表が0120・0800(フリーダイヤル)です。かけた側は無料で、受けた側の企業が通話料を負担します。
知らない番号への対処に、この違いが効きます
「かけた側が払う」を覚えておくと、判断がはっきりします。
- 出るだけなら、お金はかかりません。着信を受けた時点では料金は発生しません
- 折り返すと、こちらの負担になります。とくに国際電話(「010」や「+」で始まる番号)は単価が高くなります
- ワン切りは、この仕組みを利用しています。着信履歴を残して折り返させ、通話料を負担させる形です(ワン切り・コールバック詐欺の手口と対処法)
つまり「折り返さない」だけで、料金の被害は防げます。
番号帯ごとの負担
- 0120・0800… 着信課金。かけた側は無料
- 0570(ナビダイヤル)… 発信課金。かけた側の負担で、通話料の割引や無料通話の対象外になることがあります
- 一般の固定電話・携帯電話… 発信課金
- 国際電話… 発信課金。相手の国と契約プランで単価が変わります
番号帯ごとの違いは0120・0800・0570の違いをわかりやすく解説にまとめています。
「0990」は今どうなっているのか
「0990」で始まる番号は、かつてダイヤルQ2という、情報料をNTT東西が電話料金とあわせて回収代行するサービスで使われていました。しかしダイヤルQ2は2014年2月28日にサービスを終了しています。番組数がピークの1991年の約8,500から終了時には26まで減少したことが理由です。
ダイヤルQ2終了後の2014年3月1日から、「0990」はNTT東西の災害募金サービスという、まったく別の限定的な用途に切り替わっています。これは大規模な災害が起きたときに放送局が募金番組を実施する際、NTT東西が回収を代行する仕組みで、1回あたり105円・210円・315円といった決まった募金額しか設定できません。任意の情報提供事業者が自由に番号を取得して課金できる仕組みではなくなっています。
この経緯をふまえると、「0990番号から情報料を請求された」「0990を使う予定がなければ発信を止めておいた方がよい」といった案内は、2014年以前のダイヤルQ2を前提にした古い情報である可能性が高いと考えられます。現在の0990は災害募金以外の一般的な有料サービスには使われていないため、身に覚えのない0990関連の請求やSMSが来た場合は、むしろすでに終了した仕組みを装った架空請求である疑いが強いと考えて差し支えありません。不安な場合は、契約している通信会社に電話料金の内訳を確認してください。
「0120だから安全」ではありません
着信課金の番号は、受け側が費用を負担するというだけで、取得できるのは大企業に限りません。0120や0800からの営業・勧誘・詐欺の電話もあります。
0120からの詐欺電話については0120からの詐欺電話の見分け方をご覧ください。
まとめ
- 原則は発信課金=かけた側が払う
- 出るだけなら料金はかからない。折り返すと自分の負担
- 0120・0800は着信課金(かけた側は無料)、0570はかけた側の負担
- 0990は2014年にダイヤルQ2が終了し、現在は災害募金サービス専用。一般的な情報料課金には使われていない
- ワン切りは折り返させて負担させる手口。折り返さなければ料金は発生しない
- 着信課金の番号でも、営業や詐欺の電話はあります
※通話料の単価や割引の適用は、契約している通信事業者およびプランにより異なります。具体的な金額は契約先の料金表をご確認ください。ダイヤルQ2・災害募金サービスの経緯はNTT東日本・NTT西日本の公表資料によります。