番号帯解説

117・177・104:残った時報と終わった天気予報・番号案内

公開日

「117」「177」「104」は、どれも固定電話の時代から使われてきた3桁のサービス番号です。ただし、2026年10月の時点で使えるのは117(時報)だけで、177(天気予報)は2025年3月末、104(番号案内)は2026年3月末に終わりました。この記事では、3つの番号がいつ始まり、どう使われ、なぜ終わったのか(あるいは残っているのか)を、NTT東日本・NTT西日本の発表資料をもとに整理します。あわせて、104がなくなった今、知らない番号の持ち主や会社の電話番号をどう確かめればよいかもまとめます。

3つの番号の今(2026年10月時点)

番号サービス始まり現在
117時報1955年6月10日(東京・当初は223番)。1964年3月に117へ全国統一提供中。通話料が必要
177天気予報1955年1月2025年3月31日23時59分に終了。今かけると終了のガイダンスが流れ、通話料がかかる
104番号案内(開始時期は今回の出典では確認できず)2026年3月31日23時59分に終了。障がいのある方向けの「ふれあい案内」は別の番号で継続

110・119・118などの緊急通報や、113(故障)・115(電報)・171(災害用伝言ダイヤル)など、ほかの3桁番号はこれまでどおり使えます。番号ごとの役割は特番(特殊番号)の一覧にまとめています。

117:時報は70年たった今も続いている

電話交換手が時刻を答えていた時代から

NTT東日本が2005年に出した資料によると、時報サービスが始まる前も、電話で時刻を尋ねることはできました。ただし答えるのは交換取扱者(交換手)で、見ている時計は交換台の時計や室内の振り子時計でした。1951年には「秒数は判明する場合でも通知しない」という通達が出ており、分単位までの案内だったといいます。

時報サービスは、先に始まった天気予報サービスが好評だったことを受けて、録音によるテレホンサービスの第2号として1955年6月10日(時の記念日)に東京で始まりました。当初の番号は「223番」で、案内は午前6時から午後10時まで。1日1万回ほどという予測に対し、初日だけで約5万3,000回の利用があったと記録されています。同じ年のうちに横浜・大阪・名古屋・京都・神戸にも広がり、地域ごとに違っていた番号(1178や511など)は1964年3月に「117」へ統一されました。

声と仕組み

117の案内は、あらかじめ収録した「午前」「午後」「お知らせします」などの音声の断片を、専用の装置が自動で組み合わせて10秒ごとに読み上げる仕組みです。声は「抑揚がないこと」「太めの声であること」を条件に、アナウンサーに依頼していると同じ資料にあります。また、1991年3月15日の正午からは、利用者の声を受けて時刻に「午前/午後」が入るようになりました。

時刻の正確さは、日本標準時を決めて維持している情報通信研究機構(NICT)の標準時と装置を同期させて保っています。地球の自転とのずれを直す「うるう秒」にも合わせてきました。2017年1月1日の調整では、午前8時59分59秒と9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を1秒入れており、これが1972年7月の第1回から数えて27回目でした。

今かけるときの注意

  • 無料ではありません。NTT西日本は117の案内に「通話料が必要です」と書いています。携帯電話・ひかり電話・他社の固定電話からの料金や利用の可否は、契約している会社で確認してください。
  • つなぎっぱなしにはなりません。2005年の資料によると、時報は6〜12分で通話が切れるため、受話器が外れたままでも数十分・数時間分の通話料にはなりません。
  • 時刻を見るだけなら無料の方法もあります。NICTはWebで日本標準時を表示するページを公開しています(通信状況によって誤差が出る場合がある、と注記あり)。なお、NICTがアナログ電話回線で標準時を提供していた「テレホンJJY」は2024年3月31日に終わり、NICTは電話回線で時刻情報を使い続ける場合は「光テレホンJJY」への移行を案内しています。

117は110・119・118と番号が似ているので、混同に注意してください。それぞれの違いは110・119・118・117の違いと正しいかけ方で説明しています。

177:天気予報は2025年3月31日に終了

177は、固定電話からかけると、かけている地域の天気予報が聞けるサービスでした。ほかの地域の予報は「市外局番+177」で聞けました。NTT東日本・西日本の2024年7月26日の発表によると、始まりは1955年(NTT東日本の2005年の資料では1955年1月)で、117より先に始まった電話のテレホンサービスです。

終了の理由として、NTTはテレビやスマートフォン、インターネットの普及で気象情報を知る手段が増えたこと、固定電話の利用そのものが減っていることを挙げ、「利用数が大幅に減少」したと説明しています。サービスは2025年3月31日(月)23時59分に終わりました。

今177にかけるとどうなるか:2025年4月1日以降は、当面の間、サービス終了を知らせるガイダンスが流れます。このガイダンスの間も通話料がかかります。古い電話機の短縮ダイヤルやメモに177が残っていたら、消しておくと無駄な通話料を防げます。

代わりの手段:NTTはテレビやラジオの気象情報、スマートフォンやインターネットの気象情報サービスを案内しています。電話で聞きたい場合は、地域の気象台のお問い合わせ窓口のページを見てください。たとえば奈良地方気象台のページでは、奈良県の天気予報や注意報・警報を24時間の自動応答で聞ける電話番号を案内しています(通話料は自分の負担です)。大雨や地震のときの家族との連絡には、171災害用伝言ダイヤルも覚えておくと役立ちます。

104:番号案内は2026年3月31日に終了

年間12.8億回から0.1億回へ

104は、名前(氏名・会社名など)と住所を伝えると、オペレーターが電話番号を教えてくれるサービスでした。案内できたのは、電話帳に載っている人や、104での案内を申し込んだ人の番号です。NTT東日本のデータブックには年度ごとの利用回数が載っており、減り方がよく分かります。

年度番号案内の利用回数
1989年度12.8億回
2000年度6.5億回
2010年度2.1億回
2020年度0.3億回
2024年度0.1億回

終了直前(2026年3月31日時点)の料金は、昼間・夜間(午前8時〜午後11時)は月1回目が1案内66円、2回目以降が99円、深夜・早朝は1案内165円(いずれも税込)でした。公衆電話からは無料、番号を案内できなかった場合も無料でした。

電話帳と一緒に終わった

NTT東日本・西日本は2024年7月19日、電話帳(タウンページ等)と104をあわせて終えると発表しました。理由は、スマートフォンの普及などで電話番号の調べ方が多様化し、タウンページの広告掲載も104の利用も大きく減ったこと、紙の消費を減らして環境への負荷を下げることです。104とNTTファクス104は2026年3月31日23時59分に、電話帳も同じ2026年3月末に終わりました。紙の電話帳の歩みは電話帳(タウンページ)のコラムでも取り上げています。

続いているもの:ふれあい案内と点字電話帳

NTT東日本・西日本は2024年7月の発表で、目の不自由な方向けの「点字電話帳」と、障がいのある方に無料で電話番号を案内する「ふれあい案内」は継続するとしています。ふれあい案内は事前の登録が必要で、2026年4月1日から次のように変わりました(NTT西日本の案内による)。

項目2026年3月末まで2026年4月以降
電話の受付番号1040120-104565
受付時間24時間(年中無休)午前9時〜午後5時(年中無休)
調べられる番号企業・お店・個人企業・お店
1回に調べられる上限15件5件

登録の申し込み・問い合わせは0120-104174(午前9時〜午後5時、土日祝日と年末年始を除く)です。対象になる障がいの種類や等級はNTTの案内ページに一覧があります。

104がない今、番号はどう確かめるか

104がなくなっても、知らない番号から電話が来たときにやることは変わりません。「相手が名乗った名前」ではなく「自分で調べた番号」で確かめるのが基本です。

  1. 会社やお店の番号を知りたい:NTTは後継として、NTTタウンページ株式会社のWeb電話帳「iタウンページ」を案内しています。あわせて、その会社の公式サイトや、請求書・契約書・カードの裏に書かれた番号を確認します。会社が実在するかは法人番号から会社情報を調べる方法で確かめられます。
  2. かかってきた番号が何か知りたい:番号の形(0120・050・090など)と口コミで見当をつけます。手順は知らない電話番号の調べ方まとめに、実際の番号は番号検索で調べられます。
  3. 個人の番号は調べられないと考える:104が案内していたのも電話帳に載せた人の番号だけで、ふれあい案内も2026年4月からは企業・お店に限られました。個人の番号を知りたいときは、本人や共通の知人に直接聞くのが確実です。
  4. 「NTT」を名乗る電話は、かけ直して確かめる:サービス終了の話題に便乗した電話でも、相手の言う番号にはかけず、NTTの公式サイトに載っている窓口へ自分でかけ直してください。よくある手口はNTTを装う回線停止詐欺の手口と対策にまとめています。

お金や個人情報を求められて不安なときは、消費者ホットライン188(通話料あり)や警察相談専用電話#9110に相談できます。

まとめ

  • 117(時報)は1955年に始まり、2026年10月時点でも提供中。日本標準時と同期しており、通話料がかかる。
  • 177(天気予報)は1955年に始まり、2025年3月31日に終了。今かけると終了案内が流れ、その間も通話料がかかる。
  • 104(番号案内)は利用が1989年度の年12.8億回から2024年度の0.1億回まで減り、2026年3月31日に電話帳とともに終了。ふれあい案内は0120-104565で継続。
  • 番号の確認は、iタウンページや公式サイトなど自分で調べた番号で。知らない番号からの電話は、その場で折り返さず、番号を検索して口コミや番号の種類を確かめてから判断を。

参考

この記事は2026年10月に、以下の公開情報をもとに書きました。

※117の仕組み(音声の作り方・6〜12分で切れる仕組みなど)は2005年のNTT東日本の資料、うるう秒は2017年1月実施分の発表によります。104の利用回数はNTT東日本データブックの値(1989年度は東西分割前、2000年度以降は東西合計。年度末の値、端数処理あり)です。104の料金は終了時点(2026年3月31日)のもの、ふれあい案内の内容は2026年10月にNTT西日本のページで確認したものです。通話料は契約している電話会社・プランによって異なります。

この記事に出てくる番号帯

気になる番号は 番号検索 から調べられます。

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