詐欺・迷惑電話

マイナンバー・マイナ保険証を名乗る電話:国は電話で番号を聞かない

公開日

結論:マイナンバーを電話で聞かれることはありません。デジタル庁などの注意喚起には「電話でマイナンバーの提供を求められることはありません」とあります。厚生労働省も、マイナ保険証の利用登録を電話の音声案内やSMSで直接求めることは「一切ありません」としています。「マイナンバー」「マイナ保険証」「電子証明書の更新」を名乗る電話で番号や暗証番号を聞かれたら、答えずに切ってください。

この記事では、よくある電話の言い回し、本物の手続きの知らせがどう届くか(電子証明書の更新は郵送の通知と窓口での手続き)、うっかり答えてしまったときの連絡先を、公的機関の注意喚起をもとにまとめました。

国や自治体が電話で聞かないこと

デジタル庁・警察庁・消費者庁・総務省・国税庁・厚生労働省などが連名で出している注意喚起には、次のことがはっきり書かれています。

  • マイナンバーを電話で聞くことはない
  • マイナンバーの通知やカード交付などの手続きで、口座の暗証番号、所得や資産、年金・保険の情報を聞いたり、お金やキャッシュカードを求めたりすることは一切ない
  • ATMでの操作をお願いすることも一切ない
  • 公金受取口座の登録について、電話やメールで口座番号やマイナンバーを聞くことはない
  • 行政機関がマイナンバーカードや個人番号通知書そのものを郵送するよう求めることは、一般的にはない

つまり、電話の途中でこのどれかを聞かれた時点で、手続きの本物の連絡ではありません。相手が名乗った役所・省庁の名前や、電話番号の見た目で判断する必要はありません。

実際にあった電話の言い回し

デジタル庁などの注意喚起と国民生活センターには、次のような相談が載っています。

マイナ保険証の登録を勧める自動音声

厚生労働省は2024年10月29日、厚生労働省の職員を装う詐欺電話を公表しました。今の健康保険証が新しく発行されなくなることに乗じて、マイナ保険証の利用登録だと偽り、音声案内に沿って手続きを進めさせる内容です。厚生労働省は「直接国民の皆様に対して、電話などを差し上げることはありません」としています。自動音声の電話の種類は自動音声電話の種類と見分け方にまとめています。

「マイナンバーや暗証番号が漏れている」

  • 警察官を名乗る人から「マイナンバーの暗証番号が漏れている」「口座の暗証番号も漏れているようだ」と電話があり、家に来た男にキャッシュカードと通帳を取られた
  • 役所の職員を名乗る人から「マイナンバーが流出している。登録を消すには他人に名義を借りる必要がある」と言われ、そのあと別の人から「名義貸しは犯罪で逮捕される」と言われて、お金を求められた
  • 国の消費者行政機関を名乗る人から「あなたの個人情報が3社から漏れている」と言われ、マイナンバーを教えてしまった(国民生活センター・2018年4月受付)

還付金・カードの送付・登録料

  • 「保険料の還付金が2万5000円ある」と言われ、銀行の通帳とキャッシュカード、マイナンバーカードを用意するよう指示された(国民生活センター・2019年4月受付)
  • 市役所の職員を名乗る男からの電話で、年金手帳とマイナンバーカードの原本を私書箱あてに送ってしまった
  • 警察官を名乗る人から「警察にマイナンバーを登録する必要がある」「登録手数料が必要」と言われた

「名義を貸した」「番号を教えたのは犯罪になる」と脅すのもよくある流れです。注意喚起には、だまされて自分のマイナンバーを他人に教えてしまっても刑事責任は問われないとはっきり書かれています。「未払いがあると訴訟の記録がマイナンバーに登録される」という話も事実ではありません。注意喚起には、マイナンバーから訴訟の記録が分かることはないと書かれています。

本物の「電子証明書の更新」の知らせはどう届くか

「カードの期限が切れる」「すぐ更新を」と電話で急かされても、慌てる必要はありません。本物の更新手続きの流れは次のとおりです。

  • カードに入っている電子証明書の有効期限は5年
  • 期限の少し前に、地方公共団体情報システム機構から「有効期限通知書」が転送不要郵便で届く(甲府市の案内では、有効期限の約3か月前)
  • 更新は住んでいる市区町村の窓口か、市区町村が指定する郵便局の窓口だけでできる。スマートフォンやパソコンからの申請はできない
  • 更新の手数料は無料
  • 更新にはカード交付時に設定した暗証番号が必要(忘れた場合は窓口で設定し直せる)。通知書を忘れても手続きはできる
  • 電子証明書だけが期限切れになっても、対面での本人確認書類としてはそのまま使える

更新は、郵送の通知を見て自分で窓口に行く手続きです。電話で案内されて暗証番号を伝えたり、振り込みやATMの操作をしたりする場面はありません。気になるときは、手元の通知書やお住まいの市区町村の公式サイトに載っている窓口に、自分で問い合わせてください。

答えてしまった・送ってしまったとき

  1. その電話を切り、同じ番号には折り返さない。かかってきた番号は番号検索で、ほかの人の書き込みがないか確かめられます。
  2. マイナンバーや暗証番号を答えてしまったら、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)へ。平日9:30〜20:00、土日祝日9:30〜17:30(年末年始を除く)。カードをなくした・取られたときの利用停止は24時間365日受け付けています。一部のIP電話でつながらないときは、カードのことは050-3818-1250、制度全般のことは050-3816-9405(どちらも通話料がかかります)。
  3. お金やキャッシュカードを求められた、家に来ると言われたときは、すぐ110番。被害が出る前の相談は警察相談専用電話 #9110 へ。
  4. 契約やお金のトラブルになりそうなときは、消費者ホットライン188へ。近くの消費生活センターなどを案内してもらえます。
  5. 口座番号やカード番号まで話してしまったときは、銀行やカード会社への連絡も必要です。順番は電話で個人情報を話してしまった後にやることを見てください。いつ・何を聞かれ・何を答えたかは、被害整理メモを使って残しておくと、相談するときに役立ちます。

まとめ

マイナンバー、暗証番号、口座番号、カードそのもの。電話でこれらを求められたら、相手が役所・厚生労働省・警察・郵便局のどれを名乗っていても、答えずに切ってください。本物の更新の知らせは郵送で届き、手続きは窓口で行います。不安が残るときは、自分で調べた番号(マイナンバー総合フリーダイヤル0120-95-0178、188、#9110)にかけて確かめましょう。かかってきた番号は番号検索で確かめられます。

参考

この記事は2026年9月に、以下の公開情報をもとに書きました。

※相談窓口の番号・受付時間と相談事例は、上の注意喚起に書かれた時点のものです。有効期限通知書が届く時期は甲府市の案内による目安で、更新の受付場所・予約の有無は市区町村ごとに違います。お住まいの市区町村の公式情報を確かめてください。この記事は一般的な情報で、個別の被害や手続きについては上の相談窓口に相談してください。

この記事に出てくる番号帯

気になる番号は 番号検索 から調べられます。

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