詐欺・迷惑電話

ワン切り・コールバック詐欺の手口と対処法

公開日 | 更新日

最終更新:2026年9月

着信音が1回だけ鳴ってすぐ切れる——いわゆる「ワン切り」。折り返させることが目的で、かけ直すと高額な通話料が発生したり、悪質な勧誘・詐欺につながったりします。仕組みと、絶対にやってはいけない対応を整理します。

ワン切りの目的は「折り返させること」

ワン切りとは、相手が出る前に一方的に電話を切る行為です。着信履歴だけが残るので、受けた側は「誰からだろう」と気になって折り返します。折り返させること自体が目的です。代表的なのが国際ワン切りで、海外の高額課金番号からワン切りし、かけ直すと国際通話料+割増料金が発信者側の収益になる仕組みで、数十秒で高額請求につながることもあります。国内でも、折り返すと自動音声の広告や、事業者につながって勧誘・アンケートを装う手口があります。

ここで問題になるのが、通話料を負担するのは折り返した側だという点です。かかってきた電話に出るだけなら通話料はかかりませんが、こちらから海外へかけ直せば、その通話料は自分の請求に乗ります。国際通話の料金は相手の国と、契約している通信会社・料金プランによって大きく変わるため、「折り返すといくら請求される」と一律には言えません。正確な金額は、契約している通信会社が公表している国際電話の料金表で確認してください。逆に言えば、折り返さなければ料金は発生しません。これが一番確実な対策です。

見分けのポイント

  • 「+」から始まる国際番号(例:+225、+232 など心当たりのない国番号)は特に注意
  • 短時間に同じ番号から複数回の不在着信
  • 心当たりのない番号なのに留守電にメッセージが残っていない

相手は番号を使い捨てています(当サイトの集計)

当サイトの検索ログ(2026年7月20日〜8月19日の30日間・1,715件)を集計したところ、「010」で始まる国際番号が354回調べられていました。番号の種類は178個です。この178個すべてが、1日のうちにだけ検索されていました。複数の日にまたがって調べられている番号は1つもありません。同じ番号が同じ日に多くの人へ一斉にかけられ、その後は使われなくなっている、ということです。だから、番号を1つずつ着信拒否しても追いつきません。翌日には別の番号でかかってきます。

なお、国番号別ではアメリカ・カナダ(+1)が165回で突出しており、そのうち66回(40%)は800・833・866・877などアメリカのフリーダイヤル帯でした。アメリカの企業が日本の個人の携帯にフリーダイヤルからかけてくる理由は通常ありません。+1番号を使った詐欺電話の具体的な手口・実際のやり取りは国際電話詐欺:+1・+44・+86からの着信に注意にまとめています。

出てしまったときにやってはいけないこと

国民生活センターは2025年8月6日の公表資料で、次のように呼びかけています。

  • 心当たりのない国際電話には出ない・折り返さない
  • 出てしまった場合、自動音声ガイダンスは最後まで聞かずに電話を切る
  • 個人情報は絶対に伝えない

「本人確認のため1を押してください」といった案内に従って番号を押すと、その番号が使われていることが相手に伝わり、以後の着信が増えます。押さずに切ってください。

やってはいけないこと・正しい対応

  1. 折り返さない。用件があれば相手は留守電やSMSを残します
  2. 番号をでんわチェックで検索し、国際ワン切りや迷惑番号として報告がないか確認する
  3. 繰り返し着信するなら着信拒否・ブロックを設定する
  4. 身に覚えのない国際電話の発着信規制は、契約中の携帯キャリアに相談すると設定できる場合があります

根本的に止めるなら「国際電話そのものを使えなくする」

番号を1つずつ拒否してもきりがないため、国民生活センターが案内している対策は次の3つです。

  • 国際電話を使わない人は、利用休止の申請ができます
  • 携帯電話の端末側で発着信の設定ができる機種があります
  • 携帯電話会社の迷惑電話対策サービスを利用する(NTTドコモ「迷惑電話ストップサービス」、KDDI「迷惑電話撃退サービス」、ソフトバンク「ナンバーブロック」など)

海外に電話をかける予定がなければ、止めておいて困ることはあまりありません。番号を1つずつ拒否するより確実です。

身に覚えのない請求が来たときの動き方

  1. 契約している通信会社に連絡する。請求の内訳(いつ・どこへ・何分)を確認します
  2. 消費者ホットライン「188」(いやや)に相談する。局番なしの3桁で最寄りの消費生活センターにつながります
  3. 警察相談専用電話「#9110」に相談する

やり取りの記録や請求書は残しておいてください。整理のしかたは被害整理メモ・相談窓口にまとめています。国番号ごとの情報は海外番号・国番号一覧から確認できます。

まとめ

  • ワン切りの目的は折り返させること。通話料を払うのは折り返した側
  • 金額は相手の国と契約先の料金プラン次第。正確な額は契約先の国際電話料金表で確認する
  • 当サイトで調べられた国際番号178個はすべて1日だけの使い捨て。個別の着信拒否では追いつかない
  • 出てしまっても番号は押さない・自動音声は最後まで聞かない・個人情報は伝えない
  • 確実なのは国際電話の利用休止や発着信規制
  • 身に覚えのない請求は契約先 → 188 → #9110

※対処法は国民生活センター2025年8月6日公表資料によります。 検索ログの集計はでんわチェックが保有するデータによるものです。 通話料金は事業者・プランにより異なるため、具体的な金額は記載していません。契約先の料金表をご確認ください。

参考

この記事に出てくる番号帯

気になる番号は 番号検索 から調べられます。

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