固定電話の番号は、先頭の「0」に続く市外局番が地域ごとに国(総務省)の告示で決められているため、番号の先頭を見ればおおよその地域が分かります。この記事では、①番号から地域を突き止める手順、②市外局番の区切り方と桁数のルール、③「03=東京23区だけ」ではないなど間違えやすい点、④市外局番を持たない番号(携帯・050・0120・国際電話)の見分け方、⑤市外局番が合っていても安心できない理由を、総務省と警察庁の公開情報をもとに説明します。
固定電話の番号から地域を突き止める手順
やることは4ステップです。手元に調べたい番号を用意して、上から順に進めてください。
- 番号の先頭=市外局番を切り出す。固定電話の番号は「0-市外局番-市内局番-加入者番号」でできています。地域を表すのは市外局番の部分です。総務省は市内局番について「地域の概念はありません」としており、地域を知る手がかりは市外局番だけです。
- 当サイトの番号検索に番号を入力する。番号検索に着信履歴の番号をそのまま貼り付けると、対応する地域や事業者、寄せられた口コミが表示されます。区切りを自分で判断しなくても番号全体から調べられるので、最も速い方法です。
- 市外局番のページや一覧で地域名を確認する。市外局番だけからも地域を確認できます。たとえば03(東京)のページでは、当サイトに登録されている03番号の一覧と口コミを見られます(2026年9月23日時点で登録番号198,857件)。全国の対応表は市外局番と地域の一覧から引けます。
- 店舗・法人を名乗るなら、自分で調べた公式の番号と照らし合わせる。名乗った会社の公式サイトなどで番号を自分で調べ、着信番号と一致するかを見ます。ただし後で説明するように、実在の番号が表示されていても本人とは限りません。用件を確かめたいときは、着信番号に折り返すのではなく、自分で調べた番号にかけ直してください。
市外局番の桁数と区切り方
手順1でつまずきやすいのが、市外局番をどこで区切るかです。総務省によると、市外局番は(先頭の0を除いて)1~4桁、市内局番は1~4桁、加入者番号は4桁で、市外局番と市内局番を合わせると5桁になります。先頭の0を含めて数えると6桁です。電話番号がたくさん必要な地域ほど市外局番が短く、そのぶん市内局番が長くなります。
| 市外局番(0を含む桁数) | 例(総務省の資料より) | 番号の形 |
|---|---|---|
| 2桁 | 東京 03、大阪 06 | 03-XXXX-XXXX |
| 3桁 | 横浜 045、京都 075、神戸 078 | 045-XXX-XXXX |
| 4桁 | 旭川 0166、松本 0263、鳥取 0857、宮崎 0985 | 0166-XX-XXXX |
| 5桁 | 伊豆大島 04992、北海道三笠市など 01267 | 01267-X-XXXX |
区切りを間違えると別の地域と取り違えます。たとえば埼玉県所沢市などの市外局番は「04」、東京都八王子市などは「042」です。このように短い市外局番と長い市外局番の先頭が重なる地域があるため、先頭の数字だけでは地域が決まりません。また「0570」はナビダイヤルですが、静岡県御殿場市の市外局番は「0550」で、形の似た番号に市外局番が混ざっています。迷ったら自分で区切らず、番号検索に全桁をそのまま入力するのが安全です。
市外局番の1桁目でおおまかな方角が分かる
総務省は「市外局番の1桁目は、北から南へいくにつれて数字が大きくなっていきます」と説明しています。上の表でも、旭川は0166(1桁目が1)、宮崎は0985(1桁目が9)です。細かい地域は一覧で確かめる必要がありますが、1桁目を見るだけで、北日本からの電話か西日本からの電話かの見当はつきます。
「03=東京23区」「06=大阪市」だけではない
市外局番の地域は市区町村の境目と一致するとは限りません。総務省の「市外局番の一覧」(令和8年3月1日現在)では、03の地域は東京都23区のほか、狛江市(西和泉を除く)、調布市の一部、三鷹市中原一丁目を含みます。06の地域も大阪市(ごく一部を除く)のほか、豊中市・吹田市の全域や、摂津市・門真市の一部などを含みます。「03だから23区の会社」と決めつけず、あくまで「おおよその地域」として使ってください。
もう一つ、番号自体が変わった地域もあります。総務省によると、和歌山は平成11年9月11日に「0734-△△」から「073-4△△」へ、大阪の06地域は平成11年1月1日に市内局番が3桁から4桁(06-6△△△)へ変わりました。古い名簿や看板に残っている番号は、今の番号と形が違う場合があります。
地域が分からない番号もある
総務省の説明では、固定電話は「0ABC」で始まる番号(A・B・Cは0以外)で、「0A0」で始まる番号は携帯電話・PHS・IP電話などに使われます。市外局番の一覧に載っているのは固定電話だけなので、次の番号は先頭から地域を割り出せません。
- 携帯電話(070・080・090):11桁の番号です。番号ポータビリティで番号を変えずに携帯会社を変えられるため、番号から地域も携帯会社も確定できません。なお総務省は、令和6年12月に060で始まる携帯電話番号を追加できるようにしました。事業者は令和8年7月に060番号の提供開始の延期を公表しており、総務省は令和8年度末までの対応を促しています。
- IP電話(050):総務省の分類では「特定IP電話番号」で、固定電話の市外局番とは別の番号です。
- フリーダイヤル(0120・0800):通話料を着信側(電話を受ける人)が払う番号で、地域を表しません。
- 国際電話(+から始まる番号):「+」の後の数字は国コードで、日本は「+81」です。警察庁によると、令和7年中に特殊詐欺に使われた電話番号の約75.5%が国際電話番号でした。心当たりのない「+1」「+44」などからの着信には出ないでください。
これらの番号は地域では追えないので、判断材料は番号検索に出る事業者名や口コミに切り替えます。詳しい対処は知らない番号への対応方法を参照してください。
市外局番が合っていても安心できない理由
固定電話の番号は、原則としてその市外局番の地域にある回線にしか使えないルールです(総務省「電気通信番号計画」)。それでも「表示された番号の地域」と「相手が今いる場所」が同じとは限りません。
- 番号を偽って表示させる手口がある。警察庁は2025年3月、警察官を名乗る詐欺の犯人が、実在する警察署などの電話番号を偽って表示させる手口を確認したと注意を呼びかけました。愛知県警察本部の代表番号(052 951 1611)が表示された電話で、250万円を振り込まされた例が紹介されています。市外局番も番号も本物どおりに見えるため、表示だけでは見分けられません。
- 固定電話の番号を使う転送サービスがある。電気通信番号計画には、固定電話の番号を使った「電話転送役務」の決まりがあります。契約時に本人確認と、利用者の活動拠点がその市外局番の地域にあることの確認を求めていますが、転送された先で誰が話しているかまでは番号から分かりません。
- 番号から電話会社は分からない。令和7年1月末以降、固定電話も原則として番号を変えずに電話会社を変えられるようになりました(固定電話の番号ポータビリティ)。
特定した地域を判断に活用する
地域が分かれば、判断の材料になります。取引のない遠方の市外局番から営業電話がかかってきた、市役所を名乗るのにまったく別の地域の市外局番だった、地域を持たない050や国際電話番号だった、といった場合は、折り返す前に立ち止まる理由になります。一方で、地域が合っていても本物とは限らないことは上で説明したとおりです。
不安な電話を受けたときは、次の順で動いてください。
- お金や個人情報の話が出たら、その場で電話を切る。
- 相手が教えた番号や着信番号には折り返さない。確かめたいときは、公式サイトなどで自分で調べた番号にかけ直す。
- 着信番号を番号検索にかけ、地域と口コミの両方を確認する。
- 警察を名乗る電話や詐欺が疑われる電話は警察相談専用電話 #9110、契約や請求の電話は消費者ホットライン 188 に相談する。事件や事故が起きていて警察官にすぐ来てほしい緊急のときは 110番 へ。やり取りの記録は被害整理メモにまとめておくと相談がスムーズです。
- 海外との通話がない固定電話は、国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)に申し込むと国際電話の利用を休止できます。
参考
この記事は2026年9月に、以下の公開情報をもとに書きました。
- 総務省「電話番号に関するQ&A」
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/q_and_a.html - 総務省「電気通信番号指定状況」(令和8年9月1日時点)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/number_shitei.html - 総務省「市外局番の一覧」(令和8年3月1日現在)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/shigai_list.html - 総務省「電気通信番号計画(令和元年総務省告示第6号)」
https://www.soumu.go.jp/main_content/001063077.pdf - 総務省「携帯電話番号への060番号の追加」
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/060keitai.html - 総務省「固定電話の番号ポータビリティ」
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/kotei_portability.html - 警察庁SOS47「警察に偽装した電話番号に注意!」(2025年3月25日)
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/new-topics/250325/01.html - 警察庁SOS47「みんなでとめよう!!国際電話詐欺 #みんとめ」
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/international-phone/ - 消費者庁「消費者ホットライン」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/hotline/ - 警視庁「こんなときこそ110番」(2026年1月1日更新)
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/jiken_jiko/110/110_110.html
※市外局番の地域は総務省「市外局番の一覧」(令和8年3月1日現在)、桁数の例は総務省「電話番号に関するQ&A」(令和3年10月1日現在の例)によります。国際電話番号の割合は警察庁が公表した令和7年中の数字です。当サイトの登録番号数は2026年9月23日時点で03のページに表示されていた件数で、当サイトに載っている番号の数であり、使われている番号の総数ではありません。060番号の提供開始時期は2026年9月時点の総務省の案内によります。