詐欺・悪質電話

特殊詐欺の受け子・かけ子とは|手口と被害防止の実態

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この記事の主な内容は2010年代以降の特殊詐欺の実態についてです。

特殊詐欺とは何か

特殊詐欺は、電話やインターネット等を利用して面識のない者を騙して金銭を詐取する犯罪の総称とされています。警察庁によると、特殊詐欺という用語が定着したのは2000年代で、当時は「振り込め詐欺」と呼ばれていました。その後、手口が多様化し、2010年代には「特殊詐欺」という広い概念で統一されるようになったと言われています。

受け子(うけこ)の役割と実態

受け子とは、特殊詐欺グループの中で、被害者から現金を直接受け取る役割を担う者のことを指します。このポジションが重要になったのは2000年代後半からと考えられています。

受け子の典型的な動きとしては、以下の流れが挙げられます。被害者の自宅や銀行、ATMなどに赴き、詐欺グループから指示された口座への振込ではなく、直接現金を受け取るという手法です。この方法が採用された背景には、銀行振込による送金がマネーロンダリング対策により追跡されやすくなった2010年代初期以降の社会環境があると言われています。

受け子は年齢層が広く、学生から無職者まで様々な立場の人物が関わっているとされています。報酬は数千円から数万円程度と言われており、グループ内では最も末端の立場に位置するため、身分証明書の提示を求められることが多いとされています。

かけ子(かけこ)の役割と実態

かけ子とは、被害者に電話をかけて詐欺の話を持ちかける役割を担う者です。特殊詐欺の脳となる部分で、手口が本格化したのは2005年前後と考えられています。

かけ子の主な手口としては、以下のようなものが挙げられます。警察官や銀行員、税務署職員、あるいは息子や孫などになりすまして電話をかけ、被害者の心理を揺さぶり、急いで金銭を用意させるという詐欺です。これらの詐欺は「オレオレ詐欺」「なりすまし詐欺」と呼ばれ、特に2010年代に被害が増加したとされています。

かけ子には高度な話術が求められるため、グループ内では比較的重要な役割とされています。報酬はより多く、数万円から数十万円程度と言われています。また、かけ子が話す内容は詐欺グループの幹部によって指示されることが多く、台本や詐欺マニュアルの存在が指摘されています。

組織的な構造と進化

特殊詐欺の組織は分業化されているとされています。電話をかける(かけ子)、現金を受け取る(受け子)、資金を管理・運用する(キャッシュボーイなど)という各役割が厳密に分かれている傾向があり、これは2010年代の警察の捜査強化に対応する形で発達したと考えられています。

さらに、SNSや求人サイトを通じて「高給アルバイト募集」などの名目で受け子やかけ子を募集する手段が確立されたのは2015年以降と言われており、犯行グループの効率化が進んでいるとされています。

被害防止のための対策

特殊詐欺の被害は2010年代から増加し、全盛期は2015年から2018年頃と言われています。その後、警察や金融機関による啓発活動や防止システムの導入により、徐々に減少傾向にあるとされていますが、依然として多くの被害が報告されています。

被害防止の取り組みとしては、以下のものが挙げられます。警察による啓発活動、銀行のATMへの警告メッセージ表示、電話会社による不審な電話の注意喚起などです。これらの対策が本格的に実施されたのは2010年代と言われています。

また、身元確認の強化や送金前の確認電話なども金融機関側で導入されるようになりました。詳細な導入年は機関によって異なりますが、2015年以降に広がったとされています。

まとめ

特殊詐欺の「受け子」「かけ子」は、2000年代から2010年代にかけて組織化・分業化された犯罪形態であり、被害は現在も続いているとされています。これらの組織に関わることは重大な犯罪に該当するため、不適切な勧誘には決して応じるべきではありません。

不審な電話やメッセージを受けた場合は、警察に相談することが重要です。でんわチェックで番号を調べてみましょう。

※本記事の情報はでんわチェック編集部が調査・編集したものです。 内容の正確性・完全性を保証するものではありません。 最新情報は各公式サイトや警察庁、総務省等の公的機関にてご確認ください。

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