病院や診療所を名乗る電話で、お金の話が出たら詐欺を疑う
「未払いの医療費があります」「健康診断の結果で至急ご連絡が必要です」——病院や診療所を名乗ってかかってくる電話があります。名乗られた医療機関が実在することも多く、番号だけでは判断できません。
判断の基準はひとつです。警察庁は「電話でお金の話は詐欺と疑う」「不審な電話は一度切って確認する」と呼びかけています。医療機関を名乗っていても、この基準は変わりません。
その場で答えない。切って、自分で調べた番号にかけ直す
いちばん確実な確認方法は、かかってきた番号にかけ直さないことです。
- 一度電話を切る。「折り返します」と言って切って構いません
- 診察券・領収書・お薬手帳、またはその医療機関の公式サイトに載っている番号を自分で確認する
- 自分で調べた番号にかけて、そのような連絡をしたか尋ねる
相手が伝えてきた番号にかけ直すと、詐欺グループにつながります。番号は相手からもらわず、自分で調べてください。
電話で言われたら止まるべき言葉
- 「ATMへ行ってください」… 医療機関がATM操作を指示することはありません
- 「口座番号・キャッシュカードの番号を教えてください」… 電話で聞かれることはありません
- 「今日中に」「すぐに」… 急がせるのは、考える時間を与えないためです
- 「還付金があります」… 還付の手続きが電話とATMで完結することはありません
市役所や自治体を名乗る還付金の電話については、市役所の医療費還付詐欺の手口と対策で詳しく扱っています。
個人情報を聞き出すだけの電話もあります
その場でお金を要求せず、生年月日・家族構成・在宅時間・資産の有無だけを聞いて切る電話もあります。「健康診断のご案内」「アンケート」という名目が使われます。
答えてしまうと、後日あらためて別の名目で電話がかかってきます。医療機関が電話で家族構成や資産を尋ねることはありません。
留守番電話にしておくと、そもそもつながらない
警察庁が挙げている対策のひとつが「在宅時も留守番電話に設定する」です。詐欺の電話は、録音されることを嫌って切れます。あわせて防犯機能付き電話機や番号表示サービスの導入も挙げられています。
家族と「電話でお金の話が出たら、いったん切って家族に相談する」と決めておくのも、警察庁が挙げている対策です。
かかってきた番号を確かめる
心当たりのない番号は、かけ直す前に番号検索で調べてください。同じ番号に他の人からの報告が集まっていることがあります。
相談先
- 警察相談専用電話「#9110」
- 消費者ホットライン「188」(いやや)… 局番なしの3桁で最寄りの消費生活センターへ
お金を渡してしまった場合は、すぐに110番と、振込先の金融機関に連絡してください。被害の整理は被害整理メモ・相談窓口にまとめています。
まとめ
- 医療機関を名乗っていても、電話でお金の話が出たら詐欺を疑う(警察庁)
- 一度切って、自分で調べた番号にかけ直す。相手が伝えた番号は使わない
- ATMへ行けと言われたら詐欺。口座番号やカード番号を電話で聞かれることもない
- 在宅時も留守番電話にしておくと、そもそもつながらない
- 相談は#9110/188、被害があれば110番と金融機関へ
※対処法は警察庁「SOS47 特殊詐欺対策ページ」の記載によります。