番号帯解説

国際電話番号の読み方と国番号一覧(+1・+81・010の意味)

公開日 | 更新日

着信履歴に「+1」「010-1-…」のような見慣れない長い番号が残っていたとき、どこの国からの電話なのかを読み取る方法をまとめました。この記事では、国番号の見分け方、日本の国際電話の「010」の意味、1桁の国番号「+1」「+7」が何か国で使われているか、独自の国番号を持たない国の例、そして当サイトで実際によく調べられている国番号と、心当たりのない国際電話への対処を、総務省・ITU(国際電気通信連合)・国民生活センター・警察庁の公開情報をもとに説明します。

国番号は「+」のあとの1〜3桁

電話番号の先頭についている「+」以降の数字が国番号(国コード)です。1桁から3桁までで、国や地域ごとに割り当てられています。日本の国番号は81、アメリカ・カナダは1、イギリスは44です。

着信履歴に見慣れない長い番号が残っていたら、まず先頭を見てください。「+」または「010」で始まっていれば、それは海外からの電話です。

ただし「+81」で始まる番号は日本の番号です。海外から日本の番号にかけるときは、国番号81のあとに、市外局番や090などの先頭の「0」を省いて続けます。たとえば「+81 90-XXXX-XXXX」は、日本の「090-XXXX-XXXX」と同じ番号です。警察庁も「+81は日本の国コードなので、それ以外の国コードで電話がかかってきた場合、注意が必要」と案内しています。

日本から国際電話をかけるときの並び

日本国内から国際電話をかけるときは、次の順にダイヤルします。

  1. 010(国際プレフィックス)
  2. 相手国の国番号
  3. 相手国内の電話番号

たとえばアメリカの「+1-212-555-0123」にかけるなら、010-1-212-555-0123 となります。逆に、着信履歴の「010-1-…」は「アメリカ・カナダなど+1の地域からかかってきた」という意味になります。

「010」は今も使われている日本の国際プレフィックス

「010」は、総務省が定める国際プレフィックス(国際電話であることを示す番号)です。電気通信番号計画(令和元年総務省告示第6号)で、国番号から始まる番号の前に付ける番号として定められています。「010は昔の方式で、今は00に変わった」という説明を見かけることがありますが、日本の国際プレフィックスは現在も010です。

国際プレフィックスは国ごとに違います。総務省の案内では、次のようになっています。

国国際プレフィックス
日本010
アメリカ・カナダ011
イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・中国など00
オーストラリア0011

また、電話会社を指定してかける場合や、携帯電話などからかける場合は、010の前に「00XY」の形の事業者識別番号が付くこともあります。

主要な国番号

当サイトが保有する国番号一覧のうち、日本からの利用や着信が多いものです(ITUの国番号一覧と照合済み)。

  • 🇺🇸 アメリカ・カナダ … +1
  • 🇰🇷 韓国 … +82 / 🇨🇳 中国 … +86 / 🇹🇼 台湾 … +886
  • 🇬🇧 イギリス … +44 / 🇫🇷 フランス … +33 / 🇩🇪 ドイツ … +49
  • 🇦🇺 オーストラリア … +61 / 🇸🇬 シンガポール … +65 / 🇹🇭 タイ … +66
  • 🇲🇾 マレーシア … +60 / 🇮🇩 インドネシア … +62 / 🇵🇭 フィリピン … +63
  • 🇮🇳 インド … +91 / 🇷🇺 ロシア・カザフスタン … +7
  • 🇲🇽 メキシコ … +52 / 🇧🇷 ブラジル … +55 / 🇿🇦 南アフリカ … +27
  • 🇯🇵 日本 … +81

全一覧は海外番号・国番号一覧から確認できます。

1桁の国番号は「+1」と「+7」だけ

ITUの国番号一覧(2016年12月15日時点)で、1桁の国番号は1と7の2つだけです(0は予約)。どちらも複数の国・地域で共有されています。

  • +1 … アメリカ、カナダのほか、プエルトリコ、グアム、ジャマイカ、バハマ、ドミニカ共和国などカリブ海・太平洋の国と地域を含む25の国・地域が、共通の番号計画で使っています
  • +7 … ロシアとカザフスタンの2か国

つまり「+1」の着信は、必ずしもアメリカからとは限りません。どの国・地域からかを確かめたいときは番号検索に番号をそのまま入れてください。

独自の国番号を持たない国・地域もある

国番号は国ごとに1つとは限りません。ITUの一覧では、次のような例があります。

  • バチカン市国 … イタリアと同じ39の欄に載っています。あわせて379がバチカン用に「将来の使用のため予約」されています
  • +672 … 「オーストラリアの外部領土」の番号で、オーストラリア南極領土とノーフォーク島を含みます。「南極大陸の番号」と紹介されることがありますが、ITUの一覧上はオーストラリアの領土に割り当てられた番号です

実際に多いのはどの国か(当サイトの集計)

当サイトの検索ログ(2026年7月20日〜8月19日の30日間)で、「010」で始まる番号は354回調べられていました。国番号ごとの内訳は次のとおりです。

  • 🇺🇸 アメリカ・カナダ(+1)… 165回
  • 🇲🇾 マレーシア(+60)… 13回
  • 🇦🇺 オーストラリア(+61)… 8回 / 🇧🇷 ブラジル(+55)… 8回
  • 🇫🇷 フランス(+33)・🇵🇭 フィリピン(+63)・🇮🇳 インド(+91)・🇨🇳 中国(+86)… 各5回
  • 🇮🇩 インドネシア(+62)・🇷🇺 ロシア・カザフスタン(+7)… 各4回

+1だけで国際番号の半分近く(354回中165回)を占めています。しかもその4割(66回)は、+1のあとが800・833・866・877などで始まる番号でした。番号の桁数まで確かめて数え直した詳しい分析は検索された電話番号1,690件の分析にまとめています。

警察庁によると、令和7年中に特殊詐欺に使われた電話番号のうち、約75.5%が国際電話番号でした。+1や+44などから始まる番号については+1・+44・+86からの電話の記事も参考にしてください。

心当たりのない国際電話への対処

国民生活センターは2025年8月6日の公表資料で、心当たりのない国際電話には出ない・折り返さないこと、出てしまった場合は自動音声を最後まで聞かずに切ること、個人情報は絶対に伝えないことを呼びかけています。

あわせて、次の対策が案内されています。

  • 固定電話は、国際電話の利用休止を無料で申し込める。窓口は国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)で、オペレーター案内は平日9時〜17時、自動音声案内は24時間。ウェブからも申し込める(対象は03や06などで始まる10桁の固定電話で、携帯電話やIP電話は対象外)
  • 携帯電話は、端末によって発着信の設定ができる機種がある
  • 携帯電話会社の迷惑電話対策サービスを利用する(NTTドコモ「あんしんセキュリティ」、KDDI「迷惑電話撃退サービス」、ソフトバンク「ナンバーブロック」、楽天モバイル「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」など。対応していないOSもあるので事前に確認)

ワン切りで着信を残し、折り返しを誘う手口についてはワン切りの記事で説明しています。

まとめ:知らない国際電話が来たら

  1. 番号の先頭を見る。「+81」以外の「+」や「010」で始まれば海外からの電話
  2. 心当たりがなければ出ない・折り返さない。出てしまったら自動音声を最後まで聞かずに切り、個人情報は伝えない
  3. 名乗った会社に確かめたいときは、着信の番号ではなく、契約書や公式サイトで自分で調べた番号にかける
  4. 海外と電話する予定がなければ、固定電話は国際電話の利用休止、携帯電話は着信設定や迷惑電話対策サービスで防ぐ
  5. 不安なとき・個人情報を伝えてしまったときは、消費者ホットライン「188」か警察相談専用電話「#9110」へ。やり取りは被害メモに残しておく。たった今被害に遭った・身の危険があるなど緊急のときは110番
  6. 番号が気になったら番号検索で、ほかの人の口コミや国番号を確かめる

参考

この記事は2026年9月に、以下の公開情報をもとに書きました。

※国番号の共有・予約の状況はITUの一覧(2016年12月15日時点)によります。その後の変更はITUの運用公報で告示されます。検索ログの集計は、でんわチェックで2026年7月20日〜8月19日の30日間に「010」で始まる番号が検索された回数を、国番号ごとに分けたものです。約75.5%は警察庁の令和7年中の数字です。窓口の受付時間やサービス名は2026年9月時点の公表内容です。

この記事に出てくる番号帯

気になる番号は 番号検索 から調べられます。

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