相手の番号の前に「184」を付けてダイヤルすれば、その1回だけ自分の電話番号を相手に通知せず(非通知で)発信できる。逆に「186」を付ければ、番号を通知して発信できる。たとえば相手が「09012345678」なら、非通知でかけたいときは「18409012345678」、通知したいときは「18609012345678」と入力するだけだ。設定画面を開く必要はなく、頭に3桁を付けるだけで1コールごとに切り替えられる。この記事では、この184・186の使い分けから、常に非通知・常に通知にする回線設定、非通知でかけたときに起きること、そして受け手側の非通知対策までを整理する。
184と186の意味と使い方
「184」は番号を非通知にする番号、「186」は番号を通知する番号だ。覚え方はシンプルで、184の「4」は「よん=いや(表示がイヤ)」、186の「6」は「ろく=ろく(通知でよろしく)」と語呂で結び付けると混同しにくい。どちらも相手の電話番号の前(頭)に付けてダイヤルするだけで、その発信1回だけに効果がある。次にかけ直すときは、また付け直さないと元の設定に戻る。
具体的な手順はこうだ。
- 電話アプリのキーパッドを開く。
- 非通知でかけたいなら「184」、通知でかけたいなら「186」を最初に入力する。
- 続けて相手の電話番号を市外局番から入力する(例:184-03-1234-5678)。
- そのまま発信ボタンを押す。
連絡先に登録済みの相手にこの方法を使いたい場合は、登録番号の先頭に「184」または「186」を書き足して保存しておくと、ワンタップで発信できる。仕事とプライベートで通知・非通知を使い分けたい人に向く。なお、110番・119番などの緊急通報や、フリーダイヤル(0120)の一部では、184を付けても番号が相手に伝わる場合がある点は知っておきたい。
常に非通知/常に通知にする設定
毎回頭に3桁を付けるのが面倒なら、回線そのものの初期設定を変えられる。設定を「非通知」にしておけば、以降は普通にかけるだけで番号が相手に表示されなくなり、逆に「通知」にしておけば常に番号が表示される。この初期設定は各携帯会社側で管理されており、変更の窓口はキャリアによって異なる。
おおまかな流れは次の通りだ。
- キャリアのマイページや専用ダイヤルから申し込む:番号通知・非通知の初期設定変更は、多くの場合オンラインの契約管理画面か、電話でのサポート窓口から手続きする。回線ごとに設定が保存される。
- スマホ本体の設定から切り替える:機種によっては「電話」アプリの設定内に自分の発信者番号を通知するかどうかの項目があり、そこでオン・オフを選べることもある。
ここで大事なのは優先順位だ。初期設定を「非通知」にしていても、個別の発信で頭に「186」を付ければ、その1回だけは通知になる。逆も同じで、常時通知にしていても「184」を付ければその発信だけ非通知にできる。つまり回線設定でベースを決め、例外だけ頭3桁で上書きする、という使い方が現実的だ。
非通知でかけると起きること
非通知で発信すると、相手の画面には番号ではなく「非通知」「通知不可能」などと表示される。ここで注意したいのが、相手が非通知の着信を拒否する設定をしていると、そもそもつながらないということだ。NTTなどが提供する「ナンバーリクエスト」に代表される非通知拒否のサービスを相手が使っていると、非通知でかけた瞬間に「電話番号を通知しておかけ直しください」といった自動アナウンスが流れ、相手のところで呼び出し音すら鳴らない。
そのため、企業や店舗、役所などに用事があるときに184を付けて非通知でかけると、用件が伝わる前に弾かれてしまうことがある。相手にきちんとつながってほしい発信では、非通知は避けるか、186を付けて確実に通知するのが安全だ。心当たりのない番号にかけ直すときの一般的な注意点は、知らない番号にかけ直す前の確認手順も参考にしてほしい。逆に、こちらにかかってきた見知らぬ番号を調べたいときは、電話番号の検索で口コミや事業者情報を確認できる。
受け手側の対策
ここまでは「かける側」の話だが、非通知は「受ける側」にとって迷惑電話の温床にもなる。番号が表示されないため、誰からの着信か判断できず、折り返しもできないからだ。しつこい非通知に悩んでいるなら、前述の非通知拒否設定を自分の回線でオンにするのが最も効果が高い。
受け手側でできる具体策は次の通りだ。
- 非通知拒否を設定する:キャリアのサービスやスマホ本体の着信拒否機能で「非通知の着信を拒否」をオンにする。設定後は、番号を通知しない相手には自動アナウンスが流れ、あなたの電話は鳴らなくなる。
- 出てしまった非通知には反応しすぎない:相手を特定できない以上、名前や住所などの個人情報を答えないのが基本だ。
- 番号が表示される迷惑電話は個別にブロックする:非通知ではなく番号が見える迷惑電話には、番号ごとの着信拒否が有効だ。手順は迷惑電話をブロックする方法にまとめている。
もし非通知や不審な番号から実際に電話を受けてしまい、どう応じるか迷ったときは、知らない番号から電話が来たときの対応で、出る・出ないの判断基準を確認しておくとよい。
まとめ
184は非通知、186は通知。どちらも相手の番号の頭に付けてダイヤルするだけで、その1回の発信を切り替えられる。毎回同じにしたいなら回線の初期設定を変え、例外だけ頭3桁で上書きするのが実用的だ。ただし、非通知でかけると相手のナンバーリクエストなどの非通知拒否に弾かれてつながらないことがあるため、確実に届けたい相手には186で通知しよう。そして受け手として迷惑な非通知に困っているなら、今日のうちに自分の回線で非通知拒否設定をオンにするのが一番の対策になる。まずは気になる番号の検索から、着信の正体を確かめておきたい。